
ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
デリー観光をしていると、熱心な客引きや法外な値段をふっかけてくる輩にイライラ、連日のインド料理で慣れないスパイスと油に胃腸はムカムカ、という経験は誰もがしたことがあるはずだ(または、するに違いないだろう)。
そんなデリーのオアシスとも言える穴場スポットがチベット街だ。
チベットは中国に侵略・併合されたことにより、ダライ・ラマ法王の顔写真を家に飾り拝むこともできないほどの弾圧が今でも続いており、多くのチベット人がインドやネパールに亡命している。
デリーにも、亡命してきたチベット人とその子孫が集まって暮らしている地域があり、誰でも気軽にチベット文化に触れることができる。
この記事ではデリーにあるチベット街についてまとめてみたよ~!デリーに行く方は要Check!!
▼目次はこちら (クリックして表示)
行き方
▼チベット街と最寄り駅の場所
デリーメトロ・イエローラインでヴィダン サハー駅(Vidhan Sabha)まで行き、そこからオートリキシャーで10~15分程度。
駅を出て外に出るとオートリキシャーが客待ちをしているので「マジュヌカティラ(Majnu-ka-tilla)」または「チベタン・コロニー(Tibetan colony)」と言えばOK。
乗り合いの場合は10ルピー、ひとりの場合は30〜50ルピー程度と適正運賃。
外国人観光客が多くないため、リキシャードライバーがすれていない点が良い。チベット街にまだ到着していないが、この時点ですでにホっとする。

リキシャ―ライドは気持ちいい。
(が、大気汚染も気になる😂)
チベット街の入り口がある反対側の道路で降ろされるのだが、道路は車通りが多く、横断歩道なんてないので斜め横断をしなければいけない。危ないので、周りのチベット人やインド人が道路を渡るタイミングを見て一緒に渡るのがコツ。
道路を渡るとすでにチベット感がプンプンただよっている。


チベット街の歩き方
チベット感ただよう門が見えたら入って行く。
進んでいくと狭い道が入り組んでいてまるで迷路のようだ。あえて迷ってみるのも楽しい。


迷いながらウロウロしていると、チベット寺院がある広場に出るはず。人々の憩いの場となっていてほのぼのとした雰囲気だ。


さらに進んでいくと、メインストリートに出る。
通りにはチベタンカフェやチベタンレストラン、チベタン雑貨のお店、チベタン顔の人々、チベタン、チベタン、チベタン・・・
延々とチベットのお店が並び、インド感が急激に低下。


お店にはダライ・ラマ法王のポートレートが飾られ、通りにはタルチョー(チベット仏教の5色の旗)が掲げられ、「インド」が入る余地はどこにもない。地元のインド人の若者がチベット文化に触れるために探索に来ているほどだ。

ホントにココはインド?
本格チベット料理でお腹を満たそう
チベット料理は優しいお味のものが多いので、スパイスで疲労困憊した胃腸を休めるのにもってこい!
わたしは賑わっていたお店で牛タントゥクと牛モモをいただいた。薄味でおいしい。


屋台ではピリ辛牛串。4串100ルピー。こちらも大繁盛。


牛さまはヒンドゥー教の神様・シヴァ神の乗り物なので神聖であるとして、ヒンドゥー教では牛さまのお肉をいただくことは禁じられている。
チベット人はゴリゴリのノンベジタリアン。禁じられたお肉がチベット街にはある!
チベット雑貨・チベット食品を買おう
チベットのものが買える場所はなかなか限られている。せっかくの機会なので、お買い物も楽しむ。
雑貨屋さん
チベット雑貨は女子心をくすぐるアイテムが多い。

オススメのお店を紹介するね!
Akama Handicrafts
お香や置物などがリーズナブルがお手頃価格で買えるお店。
細々したアイテムが多いので、お土産にぴったり◎



ばらまき土産にちょうどいいね!
チベットのお香(左)は25ルピーからとリーズナブル。チベットのお香をたく専用の箱(右)も200ルピー。チベットの香りを日本に持ち帰ってみては?


Mapcha Himalayan Design Studio
住所:H no 6, Majnu Ka Tilla, New Aruna Nagar, New Delhi, Delhi 110054(Googleマップで確認)
Mapcha Himalayan Design Studio
モダンなヒマラヤ・チベットデザインの雑貨や衣類を取り扱うお店。値はやや張るが、質を考えれば妥当な価格帯。かわいすぎてホッコリ。
▼18金のアクセサリーは日本で買うよりもだいぶ安いのでは。1000ルピー前後。

日本円換算で2000円しないよ!
▼チベット文字が書かれたマグカップや封筒もかわいい。



かなりモダンなチベット服も売っていたよ!
私はインドのガチ・チベット文化圏にも行ったことがあるが、結構へんぴなところなので、モダンなチベット雑貨というのは見かけなかった。こういうのは都会ならではだな~と大興奮した。
衣類は質もかなりよく日本でも着れるデザイン。1着3000~4000ルピー(日本円で5000~7000円くらい)するが、その価値はあると感じた。

女子必見のお店
Mapcha Himalayan Design Studio
住所:H.No.11, Ground floor, Majnu-ka-tilla, New Aruna Nagar, New Delhi, Delhi 110054(Googleマップで確認)
チベット食品
あちこちのお店でチベット食品が売っているので、渋いお土産になるかもしれない。


わたしは、ビーフ入りガーリックチリペーストとチベット麺を購入。

チリペーストは激辛すぎてファイヤーした(鎮火までに30分ほどかかった)ので要注意でっせ...
カフェでまったりしよう
歩き疲れたらおしゃれなカフェで休憩しよう。オススメはAMA Cafe。内装がチベット感満載!
チベット空間なのでインド感が薄いのかと思いきや、インド人の若者が大量におり、インド感はそこそこにある。インド人にとっても「チベット」は別世界。彼らもいつもと違う体験をしたくてここにきているのかな?
とは言え、居心地が非常によかったのでツイート
チベットカフェ。かなりいけてて、インド人で賑わっている。
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) October 19, 2019
ムンバイにこの空間ほしい。うるさいけど何故か落ち着くという不思議である🥺💓💓💓#デリー週末旅メモ201910 pic.twitter.com/Gmq6q9gfrE
AMA Cafe
住所:New Camp, Street Number 6, New Aruna Colony, Majnu-ka-tilla, New Aruna Nagar, New Delhi, Delhi 110054(Googleマップで確認)
さいごに
もうすでにお気づきかと思うが、チベット街には「これ!」といった見どころがあるわけでもなく、ガイドブックにも載っていない。
しかし、デリーの他エリアと雰囲気が全く異なり、この一帯だけがまるで別世界・・・。インド人さえも別世界を求めて訪れるほどだ。
チベット人のお顔立ちは我々日本人に似ているので、チベット街にいるだけでなぜか落ち着いた気持ちになるし、チベット料理は日本人のお口に合うので胃腸が落ち着く。
そう・・・落ち着く・・・ホーム感・・・。
気軽にチベット文化に触れることができ、本格チベット料理も楽しめるチベット街。デリー滞在中にぜひとも訪れてほしい場所のひとつです。
特に、アグレッシブなインド人やカオスな町並みに疲れた人にとってはまさに楽園、天国、オアシス。たまらない場所であること間違いナシ。
個人的に、チベット街は「インドに初めて来る若手の方」「バックパッカー」の方にオススメ。最初にチベット街に数日滞在すれば、一気にカオスでスパイシーな世界に引き込まれずに済むので、その後の旅行がやりやすくなりそうだな~と感じた。クッション的な存在というか、なんというか。
インドに初めて行きます、デリーINです、という若者はパハルガンジなんて行かないで、チベットコロニーに行って数日チベット飯食べて、優しい人に囲まれて、ほっこりした気持ちで頭と体を徐々にインドに慣らしてから、本格的にインド旅したらいいんじゃないかって思った。時間があればだけど。
— ᴷₒᴹₑ🇮🇳 गुड़गाँव में🕉️ (@chankomeppy) October 19, 2019

インドは多文化の国でおもしろい!
初めてインドに来る方、トラブルに巻き込まれることなくスムーズに観光したいという方は、現地オプショナルツアーに参加したり、専用車+日本語ガイドをチャーターしたりするのもアリ。
というか、インドでは想像の斜め上のハプニングがよく起きるので、個人旅行で初インド(かつ新興国に慣れていない)という方は、現地ツアーに参加した方が効率よく楽しく観光できて、インドを好きになれると思う。
- 地球の歩き方(2020~21)
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- 地球の歩き方 aruco インド
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- るるぶインド(2019年版)
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ちなみに、るるぶは【ブック放題】なら読み放題。旅好きには嬉しいよね!