ナマステ、インド在住(現在一時帰国中)のKome(@chankomeppy)です。
2020年10月上旬、3泊4日で道東と知床を巡ってきたときの記録。写真多め(29枚)でお伝えしますので(語彙力がないから😂)ページの読み込みが少し遅いかもしれません~
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Day | 移動 | 予定 | 宿泊 | 旅行記 |
---|---|---|---|---|
Day 1 | 札幌→女満別 | 網走市 ①能取岬 | 網走泊 網走ロイヤルホテル |
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Day 2 | 網走→知床 | 網走市 ③網走監獄 ---------- 斜里町①天に続く道 | 知床泊 KIKI知床 ナチュラルリゾート |
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Day 3 | --- | 斜里町 ③知床クルーズ |
前半: CLICK 後半: CLICK | |
Day 4 | 知床→阿寒 阿寒→釧路 釧路→札幌 | 清里町 ①神の子池 ---------- 弟子屈町①摩周湖 ---------- 釧路市①釧路湿原 | なし | CLICK |
▼1日目の記録はこちら
▼2日目の記録はこちら
この記事は3日目(前半)の記録だヨ!
▼目次はこちら(クリックして表示)
知床観光③ 知床クルーズ
知床観光①(天に続く道)、知床観光②(オシンコシンの滝)については前の記事を見てね!
【アラサー女ひとり人旅】北海道 道東・知床編② ~Day2 網走監獄・知床への道のり~
3日目最初のアクティビティは、知床クルージング(観光船)!!
4月から10月までの期間限定で、クルーズ船に乗って海の上から知床の大自然を楽しむことができる。9~10月は波が高くて欠航することもあるそうで、実際に私が行く数日前には多くの便が欠航していた。
確実にクルーズに参加したい!という人は夏場に訪れる方がよさそう。
※冬場は流氷ウォーク(宇登呂)や流氷クルーズ(羅臼)になる。
ウトロ発の知床クルーズ5社比較
ウトロ港発の知床クルーズ会社は5社。
予約時に「どの会社の船を予約しよう?」と少し悩んだので、同じように悩まている方の参考になればと思い、5社を比較してみた。
結論から申し上げると、大型船と小型船以外の違いはほとんどありませんw
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会社 | コース・料金 | 公式HP | |
---|---|---|---|
大 型 船 | 知床観光船 オーロラ | ①カムイワッカの滝航路(90分):3,300円 ②秘境知床岬航路(225分):6,800円 | HP |
小 型 船 | 知床クルーザー 観光船 ドルフィン | ①カムイワッカの滝クルーズ(約60分):3,500円 ②ルシャ海岸クルーズ(約100分):6,000円 ③知床岬クルーズ(約180分):8,800円 | HP |
知床世界遺産 クルーズ FOX号 | ①カムイワッカコース(約70分):臨時便のみ ②ルシャコース(約120分):6,000円 ③知床世界遺産コース(約190分):8,800円 | HP | |
知床遊覧船 世界自然遺産 断崖クルーズ | ①カムイワッカコース(約60分):3,500円 ②ルシャ湾コース(約120分):6,000円 ③知床岬コース(約180分):8,800円 | HP | |
ゴジラ岩観光 | ①硫黄山コース(約60分):3,500円 ②ルシャコース(約120分):6,000円 ③知床岬コース(約180分):8,800円 | HP |
大型船は、船が大きいので比較的揺れが少なく、水をかぶる心配も少ない。しかし自然や動物に接近できず、船の中で遠くから眺めるだけになってしまう。
小型船は、小回りがきくので自然や動物の近くまで寄って間近で見ることができる。しかし大きく揺れたり、海水を浴びる可能性がある。
大型船・小型船、どちらにもメリットデメリットがあるので、自分に合った方にすればいいのかなぁと。私は、できるだけ近くから自然や動物を見たいと思ったし、全く船酔いしない体質なので小型船にしたよ。
小型船4社は、コースも料金もほとんど同じ。
- ①のコースは、知床の自然(断崖絶壁)や知床連山の景色を船の上から楽しむコース
- ②のコースは、①+ヒグマのメッカと呼ばれるルシャ湾まで行って自然+ヒグマウォッチングを楽しむコース
- ③のコースは、①+②+知床岬の先端まで行くコース。知床岬に行く道路はなく、知床岬は船でしか訪れることのできない秘境。イルカやクジラを見ることもできるらしい。
「野生の動物を肉眼で見たい」という気持ちが強く②と③で迷ったが、スケジュール的に③は厳しそうだったので、②のルシャ湾コースを選択。②のコースが一番人気があるようで、みんな考えることは同じだなぁと思った。
「知床遊覧船 世界自然遺産断崖クルーズ」はネット予約すると双眼鏡レンタルの特典あり(他社は有料)、「知床世界遺産クルーズ FOX号」は予約時に座席指定可能(他社は先着順)など、サービスに細かな違いはあるものの、運航時間も似たような感じだし、基本的にはどこで予約しても大きな違いはないのではないかと思われる。
私は双眼鏡目当てで「知床遊覧船 世界自然遺産断崖クルーズ」でネット予約したが、前日に「明日の予約をゴジラ岩観光に振り替えてもよろしいですか」と電話があり、結局ゴジラ岩観光の船に乗ることになった。
予約人数的に、同じ時間帯に2つの会社が運航するよりも1社にまとめた方がコスト削減になるとかそういう理由なのかもしれない。小型船各社は競合というよりもお互いに助け合っているようです。
口コミ&ネット予約
じゃらんでは口コミを確認できるし、ネット予約も可能。
- 【大型船】知床観光船オーロラの口コミ&ネット予約
- 【小型船】知床クルーザー観光船ドルフィンの口コミ&ネット予約
- 【小型船】知床世界遺産クルーズFOX号の口コミ&ネット予約
- 【小型船】知床遊覧船 世界遺産断崖クルーズの口コミ&ネット予約
- 【小型船】ゴジラ岩観光の口コミ&ネット予約
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ゴジラ岩観光
というわけで、ゴジラ岩観光で知床クルーズ!
出発時間の30分前にゴジラ岩観光に集合し、予約順に点呼。みんなが揃ったら歩いて港まで行く。
港の近くにはゴジラのような形をした岩「ゴジラ岩」があり、ゴジラ岩観光の名前の由来にもなっている。
港に到着し、予約順で船に乗船。
私たちは他社からゴジラ岩観光に振り替えとなったため、予約順は最後の方だった。
前方デッキ右側の席がいいなぁ…とひそかに思っていたが、予約順が先の人に取られてしまったので、後方デッキ席の後部に着席。
ウトロ港を出港~~~
日常生活で船に乗ることがないため、「船に乗る」というだけで気分が高まりますな。
前半:知床の自然
港を出て数分で、進行方向右手に知床半島の断崖絶壁が迫ってくる。
断崖絶壁に接近~
フレぺの滝(乙女の涙)
最初の見どころが、知床八景のひとつに数えられている「フレぺの滝」。
山々で流れ集まってきた雨や雪が地下水が、高さ約100mの断崖の途中から染み出してオホーツク海へと流れ落ちる滝で、シトシトと水が流れ落ちている様子が女の子の涙のようだということから、別名「乙女の涙」と呼ばれている。
逆光で見えにくいが、イメージとしてはこんな感じ👇
ちなみに、「フレぺ」とはアイヌ語で「赤いもの」を意味するそうだが、全然赤くなかった。昔は赤かったのかしら…?
湯の華の滝(男の涙)
フレぺの滝(乙女の涙)の隣の入り江にも地下水が染み出てできた滝があり、こちらは乙女の涙よりもが水量が多く勢いがある。
勢いがあって豪快であり、海の上からしか見ることができないので人目を避けて泣く男性のようだということで「男の涙」と呼ばれている。
これも逆光でめちゃくちゃ見づらいが、イメージとしてはこんな感じ👇
クンネポール
さらに進むと、断崖絶壁にトンネルのような空洞が見えてくる。
この洞窟は、アイヌ語で「黒い/暗い洞窟」を意味する「クンネポール」と呼ばれている。
この大きな穴は流氷の浸食作用によってできたそうだ。オホーツク海でしか見ることができない光景だね。
水晶岬(柱状節理)
羅臼岳あたりまで進むと、縦にヒビ割れた岩壁が現れる。
これは「
この柱状節理がある場所は、柱状節理と同じ六角柱状をなす水晶にたとえて、水晶岬と呼ばれている。
まるで岩のカーテンのようで、迫力満点!この迫力は、近くで直接肉眼で岩肌を見ないと感じられないのでは。小さな入り江にも入り込める小型船はよいねぇ。
こけし岩
柱状節理の岩壁が続くが、その途中に「こけし岩」と呼ばれる小さな岩がある。
上部の短めの岩がこけしの頭、下部の長めの岩がこけしの胴体、ということらしい。
なんか私には違うものに見えちゃったけど…ෆ(◕ㅂ◕)ෆ💦キャー💦(←おいおい)
こけしの頭部分と胴体部分の岩の間に挟まっている小さな岩によって、頭部分の岩が支えられているそうで、すごいバランスというかなんというか。
絶妙なバランス!!
黄色い岩群
硫黄山に近いところに、先端が黄色く色付いた鋭い岩群がある。
何かの目印として人工的につけられたマークなのかな?と思いきや、これは硫黄山から染み出た硫黄によって自然と黄色く色付いたのだという。すごいなー!
それだけでなく、岩の侵食具合もすごい。どうやったら岩がこんなに削られるのか!黄色い岩群からは自然のパワーを感じた。
カムイワッカの滝
カムイワッカコースの折り返し地点となる場所、「カムイワッカの滝」。
アイヌ語でカムイ=神、ワッカ=水、カムイワッカ=神の水という意味。縁起のいい滝なのかと思いきや、ここでいう「神」とは「魔王」的な、ネガティブな方の神を指しているのだそう。
というのも、カムイワッカの滝の水は活火山である硫黄山から流れてくるカムイワッカ川の水。カムイワッカ川の水は硫黄成分(温泉水)を含んでおり、有毒で生物が住めない環境であったのだ。
アイヌの人たちは、自分たちでコントロールできない自然現象を、神の力によるものだと考えていたので、生物が住めないのは悪い神様のせいだと考えていたのかしらね。
今も硫黄成分は川から滝、滝から海に染み出しているので、海岸線沿いの海の色が少しだけ違う。
写真の撮り方が悪くて、👆上の画像では色の違いがよくわからないが、、、滝に近いところの海の色は鮮やかで不思議な色になっていた。
ヨウシペツの滝(ワイングラスの滝)
カムイワッカの滝から5分ほど離れたところにあるのが「ヨウシペツの滝」。
アイヌ語で「いつもそこで獲物(アザラシ)を狙い突きするところ」を意味する。アイヌの人たちはここでアザラシ漁をしていたのかしら。
ワイングラスのようにも見えるので(山の部分がボウル、滝の部分がステム)、「ワイングラスの滝」とも呼ばれる。
カムイワッカの滝と同様、ヨウシペツの滝にも硫黄が流れ出ているので「硫黄川の滝」とも呼ばれる。
滝の流れるところが黄色く変色していることからも、滝の水が硫黄成分を含んでいることがわかる。
岩壁が黄色く色付いているのが見えますか~?
後半:ヒグマウォッチング
ヨウシペツの滝を超えると、ヒグマ出没ゾーンに突入!
この地域への立ち入りを許されているのは漁業関係者のみ。人がほぼいないに等しい環境なので、ヒグマをはじめとした野生動物が多く生息している。
一般の人は陸路でこの地域に入ることができないので、クルーズ船に乗らないとこのエリアを観察することができない。
つまり、ルシャ湾コース、または知床岬コースに参加する必要がある。
19号番屋
知床半島の海岸沿いには「番屋」と呼ばれる漁師さんが寝泊まりする小屋がある。
19号番屋はヒグマ出現エリアにあり、ニンゲンとヒグマが共存する大変珍しい場所なのだという。
漁師さんは鮭漁の定置網を設置するためにここに来て、ヒグマはその鮭を捕るためにここに来る。ニンゲンもヒグマもここに来る目的は同じだなんて、なんかすごい(←語彙力)。
ヒグマはここにいる漁師さんたちが危害を与えないことをわかっているので漁師さんを襲うことはなく、漁師さんたちが「あっちへ行きなさい~」というと退いていくらしい。頭がいいね。
私が訪れたときは、ここでヒグマに遭遇できなかったものの、ここにはよく現れるようなので、タイミングの問題だね~。
ルシャ湾
19号番屋の先にあるのが「ルシャ湾」。
ルシャとはアイヌ語で「浜へ降りていく道」という意味。
これまで見てきたように、知床半島はウトロからずーっと断崖絶壁の浜がない地形が続く。
ルシャ湾は、知床半島では数少ない「浜」であり、ヒグマが餌の魚を捕るために出てきやすい場所である。
ルシャ湾で、
ついに!!!
見れました!!!
ヒグマ!!!
ヒグマを見たときの第一印象は「思ったよりも小さい」「小熊かな?」。。。
ヒグマを刺激しないように、人間の気配を出さないように、これ以上は近づくことはできないものの、実際は200キロを超える大熊なのだそう。遠くから見たら小さく見えるのに、200キロを超えるだなんて~🐻!!
ヒグマ出現に乗客みんなが盛り上がり、写真撮影タイム。
👇キットレンズ(AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR)の限界。
👇スマホのカメラ(Pixel 3XL)の限界。
ヒグマの写真を撮るなら、高倍率ズーム機能付きのカメラ、または望遠レンズを使用しないときれいに撮影できない、、、望遠レンズを持っていけばよかったなぁ…と少しだけ後悔。
肉眼でもヒグマの姿をとらえることはできたが、双眼鏡があった方がじっくりと観察できるので、個人的には双眼鏡レンタルを激しくオススメしたい。
他にもヒグマ出現率の高いポイントをいくつか回り、私たちはもう一か所のポイントでヒグマを見ることができた。
▼山の斜面の下で、ヒグマが魚をくわえて歩いていたよ
2つのスポットで無事ヒグマを見ることができて、乗客みんな大満足!
私が参加したのはルシャ湾コースなので、ここで折り返し。
ルシャ湾コースのヒグマ遭遇率は9割以上だそうで、ほとんどの場合ヒグマを見ることができる。知床峠コースだと、他の動物にも出会える可能性が高まるので、時間と財布が許せば知床半島の先端まで行きたいね。
復路
折り返してウトロ港に戻ろうとすると、雲が多くなり風も強くなった。知床の9~10月は一般的な秋の服装では寒く、海の上は風もあるので体感気温はさらに低くなる。私が行ったのは10月上旬だったが、海上での体感気温は5度くらいだったんじゃないだろうか。太陽が出ていなければもっと寒かったかもしれない。
また、出発時よりも波が高くなり、海水が水しぶきとしてかかりまくった。私もザッパ~ンと海水を浴びたが、防水のウィンドブレーカーを着用+フードをかぶっていたので髪の毛の先端が少し濡れるだけの最小限の被害で済んだ。水をモロにかぶってびしょ濡れになっている人もいたので、レインコートをレンタルした方がよいのかも(有料)。
往路は同じルートを戻るだけでなので、寒さと水しぶき避けるために屋内席に移動してぬくぬくしながらウトロ港に戻った。
屋内席の窓からも外は見えるが、窓越しだとあまり迫力を感じられず小型船のメリットを最大限に享受できない。
往路は屋外席マスト、復路は屋内席で問題ないでしょうෆ(◕ㅂ◕)ෆ
Day3後半に続く
2時間のクルージングが終了!大満足の2時間であった。
私は地域共通クーポン4,000円分を使用したので、なななーんと2,000円です。GoToトラベルさまさまです。
知床の自然のパワーを目の当たりにし、
気分上々↗↗↗
Day3後半に続く・・・
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