ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
5月に入り体調を崩した。こんな時期なのでコロナを疑ったが、コロナではないウイルスに感染したらしい。
原因を特定するために様々な検査を受けたが、結局原因はわからぬまま…
身の回りにはたくさんのウイルスで溢れていることを改めて思い知らされた。とほほ~
回復したので、症状や検査を記録に残しておく。
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ウイルス感染の症状
私に現れた症状は以下の通り。どこからどこまでがウイルスによるものなのかは不明だが、2~3週間のうちに全て身に起きた。
- 4月末: 頭痛
- 4月末: 指先のしびれ
- 5月1週目: ひどい鼻づまり
- 5月1週目: 倦怠感
- 5月1週目: 発熱(38度超)
- 5月2週目: 全身のリンパにしこり大量発生
脳神経外科を受診(頭痛・指先のしびれ)
4月末、こめかみから後頭部にかけて頭を締め付けられるような頭痛が何日か続いた。さらに指先にしびれを感じるようになり、しびれの範囲が広がってきたので、脳に何か悪いものがあるのでは(血栓や腫瘍など)と心配になり、総合病院の脳神経外科(Neurosurgery)を受診した。
目や指先がちゃんと動くかのテストを行い問題なし。念のため脳のMRI検査を受けましょうということになったが、MRI検査費用がなんと2万1,000ルピー!日本円換算で約3万1,000円とな!
検査の結果、何も悪いものは見当たらず。頭痛を和らげる抗生物質をもらって様子を見ることになった。
ちなみに、インドでは検査結果やカルテは患者が自分自身で管理するスタイル。検査結果が出たら、患者自身がMRIデパートメントに検査結果とファイナルレポートを取りに行き、先生に見せに行くことになっている。私は日本のように病院側で管理してもらいたいけどな~。
- 診察費(1回目): 1,800ルピー
- 診察費(2回目): 1,100ルピー
- MRI検査: 21,000ルピー
- 血液検査(腎機能): 370ルピー
- 抗生物質: 82ルピー
耳鼻科を受診 (鼻づまり・倦怠感)
抗生物質のおかげか、頭痛は和らぎ指先のしびれも軽減。MRI検査費用高かったな… 検査しなくてもよかったのでは… でも健康を確認するための安心費用だし… だなんてぐずぐず思いながら過ごしていると、今度は鼻詰まりがひどくなってきた。
ジャラネティ(鼻うがい)で鼻詰まりは一時的に解消するものの、時間が少し経つとすぐにまた詰まる。うぐぐぐ。しかも後鼻漏っぽい症状もある(鼻水が喉の奥に垂れてくる)し、鼻回りの不調で目や頭も重い。
私は鼻回りが弱いので、咽頭炎や副鼻腔炎になることがよくあるのだが、今回もそれが原因かと思い、耳鼻科(ENT: Ear Nose Throat)のクリニックを受診した。
コロナが流行っていることから鼻の穴にカメラを突っ込んで確認することができないので鼻と喉のCT検査を受けるようにと指示を受け、近くの検査センターで検査し検査結果を先生に診てもらうと「Better than normal」とのこと。
こんなに鼻詰まりがひどいのに!こんなにダルいのに!炎症はなにも起きていないだと… ベターザンノーマルとか言われてもこちとら納得できね~ぞ!
先生には「アレルギーでしょう」と診断され、アレグラとを処方された。また、免疫を落とさないようにするためビタミンCのチュアブル錠を取ること、鼻づまりを物理的に解消するために鼻洗浄をしてスチームをあてるように指示された。
インドでおそらく最もお世話になっているであろう薬、アレグラ。インドで買った方が安いと思っていたが、10錠で約200ルピー(≒約300円)なので別にそこまで安くないことに最近気づいた。
ビタミンCのチュアブル錠は安い。15錠でたったの23ルピー(≒約30円)!
鼻洗浄は初めて鼻洗浄スプレーを使ってみた。やっていることはジャラネティと同じだが、塩水をわざわざ準備しなくてもいいので便利。ハナノアみたいな感じかしらね。まぁ、1つ500ルピー近く(≒約750円)するので普段はジャラネティでいいや。
- 診察費(1回目): 1,200ルピー
- 診察費(2回目): 700ルピー
- CT検査: 3,200ルピー
- アレグラ: 207ルピー
- ビタミンCチュアブル錠: 23ルピー
- 鼻洗浄スプレー×2: 966ルピー
PCR検査 (発熱)
本当にアレルギーなのかなぁ?と疑う暇もなく発熱。
最初は微熱程度だったが、体温はどんどん上がり38度を超えたので、家に常備してある解熱剤(パラセタモール)でなんとか熱を下げるも、ふ~らふら。
味覚・嗅覚には全く異常がなかったものの、こういうご時世なのでMetropolis LabでPCR検査を予約。抗体検査も一緒に受けませんか?と提案されたので、抗体検査も受けることにした。もしかしたら過去にコロナに感染していて、これは後遺症の一部という可能性もあるのではないかと思ってね。
予約時間になると、検査担当の人がサンプルを採りに家にやって来た。
防護服に身を包んでやって来るのかと思いきや、布マスクをしているだけ。
え~~~!それでいいの?私はいいけどサ、あなたはそれで本当に大丈夫なの?と非常に不安になった。一応サンプルを採るときはゴム手袋をはめていたが、もっと防護したほうが良いのでは…
朝11時にサンプルコレクションがあり、同日夕方5時に抗体検査の結果、夜8時にPCR検査の結果がメールで届いた。翌日に検査結果が届くと聞いていたので、仕事の速さにビックリ!
検査結果はどちらも陰性… ホッとするも、発熱およびその他もろもろの不調の原因がわからないのは怖い。
- 新型コロナウイルスRT-PCR検査: 800ルピー
- 新型コロナウイルス抗体検査: 1,200ルピー
内科 (しこり)
熱でダウンして寝ていると、ふと頸部(首)のリンパにしこりがあることに気づいた。首の横にボコボコとしこりがいくつかできている。
他のリンパも触ってみると、腋窩(脇)と鼠径部(太ももの付け根)にもしこりができていた。押すと少し痛いので発熱によってリンパ節が腫れているのかとも思ったが、しこりと言えば怖い病気しか思い浮かばない。
これまでの全ての症状はその怖い病気によって引き起こされたのではないかとそれはもう不安で不安でたまらなく、何科を受診すればよいのか分からなかったが、とりあえず内科(Internal medicine)を受診した。
これまでの症状と検査結果を見せ(←こういう場合には患者自身がカルテや検査結果を管理していると便利だね)、CBC検査(白血球や赤血球の検査)、デング熱・マラリア・サルモネラ菌・EBウイルスの検査、甲状腺の検査、尿検査、しこりの超音波エコー検査を実施。
検査結果は、白血球が減少している以外は全て正常…。
しこりも反応性リンパ節炎とやらで、悪いものではないと診断された。
検査結果から診断するに、悪い病気ではなく、何かウイルスに感染したのでしょうとのこと。何のウイルスですかね?と尋ねると「世の中には何十万、何百万、何千万というウイルスが存在してね、ゴホン」と濁されてしまった。先生にも特定することができないようだ。
ロックダウンで家の外にはほとんど出ていないし人にも会っていないので、家の中で感染したことになる。水や食べ物、埃やカビなどを介してウイルスが体内に入り、ウイルスと戦った結果発熱し、白血球が減り、リンパが腫れたのだと説明されるも、なかなか信じがたい。
というのも、熱が下がってからもしこりはボコボコと増え続け、自分で確認できただけでも、最も多い時には頸部に10個以上、腋窩に3個、鼠径部に7個ほどしこりがあったのだ。人生でこんなにもしこりが大量発生したことはないので不安of the 不安。しこりは増え続けたので全然安心できずに不安な日々を過ごしたが、数日経つとしこりから痛みが消え、小さくなり始め、消え始めてきた。先生には「ほら言ったじゃないか、しこりが消えるのには少し時間がかかるんだ」と若干ドヤられ、少々不快な気持ちになった。言い方ってものがあるでしょうよ。
体力と免疫が落ちていたのでビタミン剤を処方され、謎ウイルスとの闘いは幕を閉じた。
- 診察費(1回目): 1,800ルピー
- 診察費(2回目): 1,100ルピー
- 診察費(3回目): 1,100ルピー
- 診察費(4回目): 1,100ルピー
- 超音波エコー検査: 2,329ルピー
- 血液検査(CBC): 430ルピー
- 血液検査(デング熱): 600ルピー
- 血液検査(マラリア): 340ルピー
- 血液検査(サルモネラ菌): 490ルピー
- 血液検査(EBウイルス): 2,600ルピー
- 血液検査(甲状腺): 2,900ルピー
- 尿検査: 210ルピー
- 抗生物質: 1,151ルピー
- ビタミン剤: 551ルピー
謎ウイルスにかかった費用
脳神経外科: 2万4,352ルピー(≒約3万6,000円)
耳鼻科: 6,296ルピー(≒約9,400円)
PCR検査: 2,000ルピー(≒約3,000円)
内科: 1万6,701ルピー(≒約2万5,000円)
合計4万9,349ルピー(≒約7万4,000円)
最終的に健康な体に戻ったのでよかったが、病名なき謎のウイルスによってこんなにお金が飛んでしまい、ワタシハ悲シイヨ。
まとめ
水・食べ物・埃などを介してウイルスが体内に入る、というのは誰にでも起こりうることだと思うので、皆さんは謎ウイルスに感染しないようにお気を付けくださいෆ(◕ㅂ◕)ෆ💦
てゆーか、インドはこういうウイルスが多そうだよね(という固定概念)
私はおそらく免疫が落ちていたんだろうね、そういえば先月は風邪をひいて体調を崩していたし。
この時にちゃんと病院に行っていれば、今月何万ルピーもかからずに済んだのかもしれない。後悔先に立たず。くうううううぅ!
これからのモンスーンの時期は、食中毒や感染症、蚊を媒介する伝染病が増える。私はできるだけノンベジ食品は避けよう。なにかに感染することが今は怖くてたまらないのでね。
健康が一番の節約ということを身をもって実感した謎ウイルス事件でした。
最後までお読みいただき有難うございました♪