
ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
インドの家庭料理をつくったので、備忘録も兼ねて作り方をご紹介。
今回作ったのは「パプリ・バジ」。
パプリ・バジとはインドの家庭でよく食べられている平たい豆のスパイシー炒め。私は辛いものが苦手なので日本人好みのマイルドな味付けで作ってみたよ。
パプリという豆がなくてもインゲン豆(フレンチビーンズ)で代用可能なので、パプリが入手困難な日本でも試せるレシピで~す。
▼目次はこちら (クリックして表示)
はじめに:パプリって何?バジって何?
パプリとは?
パプリとは、ヒンディー語で写真右側の平たい豆のことで、インドの家庭料理としてとてもよく食べられている。
英語ではBroad Beansと呼ばれ、日本語に訳すとそら豆だが、日本のそら豆とは少し違う(そういう野菜って多い)。インド英語ではIndian Flat Beans=「インドの平たい豆」、見たまんまである。
パプリ・バジの作り方は、インゲン豆のバジの作り方とほぼ一緒なので、パプリの代わりにインゲン豆(フレンチビーンズ)を使えば「フレンチビーンズ・バジ」ができる。

パプリが入手できない方は、インゲン豆で代用してね!
バジとは?
バジとはヒンディー語で「グレイビー(液体状)ではないおかず」「炒め物」の総称として使われている。
日本人が想像するようなカレーはトロっとした液体状なのでバジではない。
野菜(ヒンディー語:Sabzi / サブジ)の炒め物は「サブジ・バジ」と呼ばれ、ジャガイモ(ヒンディー語:Aloo / アルー)を茹でて潰してスパイスを加えたものは「アルー・バジ」と呼ばれる。
今回つくるのは、パプリの炒め物なので、パプリ・バジ。

なんとなくイメージを掴んでいただけたかな?ドライな感じのおかずだよ!
材料
2~3人分の材料です。
- パプリ(またはインゲン豆)…300g
- 玉ねぎ中 …1玉
- ニンニク …3片
- 油 …大さじ2程度
- ターメリック …少々
- 塩 …少々
- アジュワイン(またはクミン) …少々
- レッドチリパウダー …少々
- パクチーパウダー …少々
- ココナッツパウダー …少々
- 水(蒸す用) …100ml
▼今回使用した調味料
「パプリを調理するときはアジュワインを使うといいよ!」とインド人の同僚に教えてもらったので、クミンではなくアジュワインを使ったが、クミンでもおいしく作れるよ。

見た目はクミンシードを小さくしたサイズ感、タイムをより強くしたような香りで、個人的には薬のような香りだと感じる(人それぞれ捉え方は違うよ)
「アジュワイン」とはどんなスパイスか全く想像がつかないと思うが、セロリの仲間の種で、インドで豆料理を作るときには必ず用いるといっても過言ではないほど、実はメジャーなスパイス。消化を助ける働きがあるよ。
作り方
所要時間は30分程度。
①野菜をよく洗う

パプリを水でよ~く洗います。
インドの野菜は農薬まみれ!よく洗いましょう。
▼野菜を洗う洗剤を利用してもよい。富裕層向け高級スーパーで入手可能。
②野菜を切る

②-1:
綺麗になったパプリを1~2cm幅に切ります。豆の両端は切り落として捨てちゃいましょう。

②-2:
玉ねぎはみじん切り。

②-3:
ニンニクもみじん切り。
③玉ねぎを炒める

③-1:
油を大さじ2程度。写真の量くらいをとぽとぽ。インド料理は油の量が多めなので、ヘルシーにしたい方は大さじ1くらいでも問題ないですよ!

③-2:
みじん切りにした玉ねぎを投入。

③-3:
玉ねぎが透明になるまで炒めます。
④ニンニクとスパイスを炒める

④-1:
みじん切りにしたニンニクと、アジュワイン(またはクミン)を加えてよく混ぜ合わせます。アジュワインはこれくらいの量でOK。ふたつまみくらい。

④-2:
ターメリックを加えてよく混ぜ合わせます。ティースプーン1/3~2/3程度。

④-3:
つづいて、パクチーパウダーを投入。ティースプーン半分弱。分量はざっくり系です。

④-4:
レッドチリパウダーを少々。入れすぎると辛くなるので、味に少しだけアクセントをつけるためならティースプーン1/3程度で大丈夫です。辛いのが好きな人はもっとたくさん入れてくださ~い!
⑤パプリを炒める

⑤-1:
パプリ(またはインゲン豆)を投入し、玉ねぎ・ニンニク・スパイスとよ~く混ぜ合わせます。

⑤-2:
これくらいちゃんと混ぜ合わさったら…

⑤-3:
これぐらいの量(小さじ3くらい?)の塩を投入し、混ぜ合わせてください!
⑥蒸す

⑥-1:
お水をいれます。常温のお水がよいと思います。

⑥-2:
水の量がこれくらいになればOKです。足りない場合は、もう少しお水を足してください。

⑥-3:
蓋をして5分くらい蒸します。お水が少ないと焦げてしまうので、その場合はお水を足してください。

⑥-4:
5分後。いい感じ~◎
⑦仕上げ

⑦-1:
私はマイルドな味付けが好きなので、ココナッツパウダーを加えます。ほかにも、小さく砕いたピーナッツを入れるのもアリです。

⑦-2:
最後に味の確認。アツアツの状態のときは、味が薄く感じやすいので、薄味だな~?くらいがちょうどよいです。それでも足りなければ、塩を足すとよいと思います。よく混ぜ合わせて出来上がりです!
⑧完成
チャパティ(ロティ)と一緒に食べるのが一番おいしいのだが、あいにくチャパティを作る時間はなかったため、食パンと一緒にいただいた。とても美味しかったよ~!

インド料理を食べるときは、ステンレス製のお皿を使うと一気にインド感が高まるよね!
必要なスパイスまとめ
パプリ・バジを作るのに必要なスパイスは日本のスパイス屋さんで購入できるよ。
ターメリックパウダー
インド料理をたくさん作る方は、業務用(1kg・500g)がおすすめ。たまにしかインド料理を作らない方は100gで十分。
クミンシード
パウダータイプも売っているが、クミンシードの方がスパイスのアロマを楽しむことができる。乾燥しているので腐ることもないし、長期間保存が可能。
レッドチリパウダー
ほかのスパイスとブレンドされていないものを購入するように!激辛好きは何にいれてもいいかも◎
パクチーパウダー
インド料理を作るとき以外にも使える、パクチー好きにはたまらない香辛料。
さいごに
インド料理は脂っこいだとか、辛くて食べられないだとか、そういうイメージがあるかもしれないが、自分で作れば脂っこくないし、辛くもない。
ぜひ作ってみてください!