ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
私が大好きなインドのお店のひとつが、ファブインディア(Fabindia)だ。
インド各地に展開しているチェーン店で、インド服をはじめ、雑貨やアクセサリー、食品、美容アイテムなども揃えており、一部店舗ではカフェも併設している。
インド在住者やインド好きの女性にはお馴染みの、定番中の定番のお店。
インド旅行者にとっても、ファブインディアだけでお土産は一通りそろうので、非常に便利なお店だ。
というわけで、女性の心をわしづかみにするアイテムが揃うFabindiaについてまとめてみた。
- インド初心者
- インド旅行の予定がある人
- インドの高品質なお土産を探している人
Fabindiaの概要
はじめに、会社の歴史や店舗数について。
歴史
1950年代に、新たに独立した新しい国であるインドにおいて、農村の職人集団を開発するというフォード財団のプログラムでインドに来ていたアメリカ人、ジョン・ビッセル氏によって1960年にニューデリーで設立した。インド各地の農村の職人、織工、芸術家を、ニューデリー等の都市市場につなぎ、さらには海外へ輸出を行っていた。
ど~りで外国人好みのアイテムが多いわけね~と納得。
1976年にデリーのグレーターカイラッシュに小売り1号店をオープン。当初は、海外への輸出の売れ残り品を販売していた。
1990年代からリテールに本格的に参入し、何百年も続く伝統的な手法で作られた素材や布地に現代のトレンドを取りこみ、都会向けのデザインにアレンジすることで競合他社と差別化を行った。
その結果、「トラディショナル」なのに「ファッショナブル」、そして既製品なので「リーズナブル」であるとして上位中流層に大ヒット。
今ではインド各地、そして海外にも進出するほどの、インドをを代表する一大小売りチェーン店となった。
農村部の職人と伝統工芸を守る
通常、職人は小売価格の5%程度しか手元に入らず、残りは仲介業者の取り分となってしまう。ファブインディアでは独自のサプライチェーンでインド各地の職人5万5000人以上と直接つながっているので、職人は労働の対価に見合った報酬を得ることができ、これは農村部の持続的な雇用の供給にもつながっている。
ファブインディアは、田舎の農村で昔ながらの技法で丁寧に手作業する職人さんと、現代の都会に住む私たちを、つなぐ存在だ。
いい会社やないか~
店舗数
インド国内に200店舗以上、海外にはシンガポール、マレーシアをはじめ、ドバイやイタリアなど、9か国に進出。
私の住むムンバイだけで30店舗もある。他の主要都市・観光地だと、デリーに28店舗、バンガロールに32店舗、チェンナイに13店舗、コルカタに16店舗、ハイデラバードに14店舗、アーメダバードに7店舗、コチに9店舗、ゴアに7店舗、ジャイプールに3店舗、アーグラに2店舗もあるそうだ。(2020年3月現在)
ストアロケーターはこちら
インドの観光地でFabindiaがないところはナイんじゃないだろうかね。観光地にいけば必ずFabindiaがあるイメージ。
ファブインディアで買えるもの
ファブインディアが職人さんを大事にするホッコリ優良企業ということが分かったところで、ファブインディアの取り扱い商品をご紹介。
店舗の規模により取り扱い商品は異なる。
今回写真撮影したのはムンバイにある店舗。
インド服
ファブインディアのインド服は都会向けのデザインなので、日本でも着られるアイテムが多いのが嬉しいところ。
サリー
インドの伝統的な衣服といえば、サリー。実際に日常生活で着ることはほとんどない(というか、99.9999…%ない)が、パーティーなどの機会に着ると非常に華やかになる。そういう場で安っちいサリーを着るのは恥ずかしいので、ファブインディアのようにクオリティーが信頼できるところで買うのが無難だったりする。
お値段は素材によってピンキリで、コットンやコットンシルクは2000ルピー台から。シルクは6000ルピー台から。質のよいものだと1万ルピー以上になる。
インド在住なら一着は欲しいよね~!
クルタ
クルタとは、チュニックのようなトップスのこと。ブロックプリント布を使ったものが中心。
ブロックプリントとは、手彫りの木版にインクをつけ、生地に押しつけて模様をプリントするという昔ながらの印刷技法。
こういうやつです。
ショートクルタ
丈の短いショートクルタは、エスニックな5分袖、7分袖、長袖のトップス。
日本でもそのまま着られるので、オススメ度高し。
お値段は1000ルピー~3000ルピー程度。
ブロックプリントのキャミソール・ショートクルタも売ってたよ!完全なる都会向けデザインだ。
ロングクルタ
丈の長いロングクルタは、両サイドにスリットが入っているので日本では少し着づらいかもしれないが、インドでは大大大大大活躍!
インドの都市部の女性はロングクルタ着用率が高い。そのため、ロングクルタを着こなせれば、外国人に見えづらくなる=ボラれづらくなる…んじゃないかな~😂
長さは太もも~くるぶし丈まで、形もストレート・Aライン・フレア・アシンメトリー等、バリエーションに富んでいる。
ボトムスは、レギンスやワイドパンツ、太もも丈のクルタならデニムと合わせても可愛い。店頭ではワイドパンツも取り扱っているのでクルタと合わせて購入するのもあり。
お値段はデザインと布の面積によって2000~4000ルピー程度。太もも丈のシンプルなものなら1000ルピー台でもあるかも。
私はインド旅行のときは身の安全と写真映えのためにロングクルタを着るようにしているで。
デュパタ(スカーフ)
デュパタとは、クルタ着用時に肩にかける布のこと。
▼こんな感じです。
外国人がクルタに合わせてデュパタを着こなすのはやや抵抗があるかもしれないので、デュパタとしてではなくスカーフとして使用するのがオススメ。
お値段はコットン素材(左下でうねうねに巻かれているもの)は500ルピー以下とお手頃価格。
首に巻くのにちょうどいいサイズのシルク素材は1000ルピー~2000ルピー程度。大判ものは2000ルピー~3000ルピー程度。
この値段なら買いだよね~💓
ワンピース
ファブインディアの何が最高かって…それはワンピース(Dress)が売っていることだ。
しかもしっかりと裏地もついている。これがかなり重要で、インドで売っているワンピースは裏地がなくてスケスケなものが多いのですよ…(これはインドだけではなく海外全般に言えることだけど)
ロングクルタと違って横にスリットが入っていないので、日本でも抵抗なく着られるのが有難い。
お値段は2000ルピー~4000ルピー程度。
インド国内外で大活躍!一度お気に入りの形のワンピを入手すれば、その後はテイラーに持っていってカスタムメイドで同じ形のワンピを自分の好きな生地で作ってもらうこともできるよね~!
靴・かばん・アクセサリー
インド服にピッタリの靴やかばんも売っているので、インド服に合わせて一緒にそろえてみてはいかが?
▼アクセサリーもエスニックテイストむんむんでありながらもスタイリッシュで可愛い。
お値段は1000ルピー~3000ルピー程度。
インド服にはインド小物が合う!
子供服
こんなに可愛い子供服も取り扱っている。ゴリゴリしすぎていなければお土産にも喜ばれる!?
お値段は不明…(子供いないので分かりません💦)
雑貨
数は少ないものの、お土産にちょうどよい雑貨がチラホラ。
インドで可愛いお土産を探すなら、インド服に興味がなくてもチラ見する価値あり!
▼インド感満載のかわいい封筒やキャンドル、お香なんかの雑貨は200ルピー前後なのでお土産に最適。
▼こちらのインド感あふれる写真立ても1000ルピー前後。インド旅行の写真を飾るのにぴったり!
タクシードライバーやツアーで連れていかれるお土産屋さんはボッタ・・・質のわりに値段が高く、ハンドメイドと称して工場で大量生産されたものもある。
それに対し、ファブインディアの雑貨はお値段以上のクオリティで安心してお買い物できる。
テーブルウェア
セラミックや陶器のオシャレなお皿や、スープボウル、カトリ(インドのカレー等を取り分ける深さのある小皿)が入手可能。
インド料理を作る人にとっては、カトリは必須アイテム。写真で言うと真ん中の深緑色の小鉢がカトリ。
カトリを含めてインド感漂うオシャレな食器一式をそろえることができる場所は限られているので、インド料理を作る人は必見。
▼お茶用カップなんかもインド感があってお土産によい。取っ手のないクラードと呼ばれるカップ(右の2つ)はインドならでは!
私はステンレス(銀色)のカトリ使ってるから全然写真映えしなくて困ってるよ😂
美容グッズ
ファブインディアはコスメにも進出しており、スキンケア商品やヘアケア商品、オイルや石鹸も購入可能。
▼個人的にはミニ化粧水がおススメ。100㎖で300ルピー弱。普段使いにも、お土産にも、どちらにも最適♪
インドの化粧水といえばKamaのローズウォーターが定番だが、小サイズはお店に置いていないこともあるので、Kamaの予備として覚えておけば、いつか役に立つかも😂
平均的なお値段は、ヒマラヤ以上、フォレストエッセンシャル以下といったところ…別に安いわけではない。
私はニームのミニ化粧水を持ち歩いてるよ♪
食品
Fabindiaは2013年にオーガニック食品を取り扱う「Organic India」を買収した。そのため、「Organic India」ブランドの商品も購入可能だ。
▼スパイスやお茶、アーユルヴェーダサプリメントといった、インドの定番土産があるので、便利中の便利。
Organic Indiaブランドの製品は日本でも購入可能だが、インド価格に比べると非常に高いので、インドで買うに限る。
トゥルシーのお茶
アーユルヴェーダのサプリメント
全部オーガニックで意識たかめ~~~!
カフェ
デリーNCR、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、ハイデラバードの一部の店舗ではカフェを併設しているので、お買い物の後にゆっくりとした時間を過ごすことができる。
メインのインド料理もメニューにあるので、休憩だけでなく、ランチやディナーにも使える。
▼北インドから南インドまで、インド各地の名物料理を網羅。(Zomatoより)
ノンベジがあるのが有難いね。
▼ビリヤニがかなり意識高い系でワロタ。(Zomatoより)
ケトビリヤニ、キノアビリヤニ…😂!!
▼コーヒーは一杯200ルピー前後。空間代を考えるとお手頃。
健康志向(?)なインド料理を堪能できるよ!
まとめ
- インド服
- インド雑貨
- インド食器
- インドコスメ
- インドスパイス
- インド茶葉
- アーユルヴェーダグッズ
- カフェ・レストラン
私のイチオシはなんと言っても、ファブインディアのブロックプリント×西洋デザインのインド服。可愛すぎるので定期的についつい買ってしまう
ファブインディアには何でもあるので、インド旅行のお土産のお買い物にもぴったり。ショッピングの時間が限られている場合は、ファブインディアに絞って買い物するというのも手もある。
地球の歩き方arucoには、ファブインディアをはじめとする、乙女心をくすぐるインドの可愛いお店情報が載っているが、取り扱い商品のバリエーションの面ではファブインディアが間違いなく一番だろうね。