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前編の内容
▼前編はこちら
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- イラニカフェについて
- KYANI CO.
・・・1904年創業、ムンバイ最古のイラニカフェ - SASSANIAN BOULANGERIE
・・・創業100年以上の老舗イラニカフェ - KOOLAR & CO.
・・・ボリウッド映画の撮影にも使われたイラニカフェ - CAFE IRANI CHAII
・・・ムンバイで最も新しい2015年創業のイラニカフェ - IDEAL CORNER
・・・パルシー料理・軽食を提供するレストラン - CAFE EXCELSIOR
・・・コロニアルな建物にあるイラニカフェ
中編の内容
▼中編はこちら
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前編、中編もあわせて読んでいただければ嬉しいです!
では後編の、はじまり、はじまり~~~ෆ(◕ㅂ◕)ෆ☕💓
▼目次はこちら (クリックして表示)
[:contents]
##CAFE MONDEGAR カフェモンデガール
(訪問日:2021年3月31日)
1932年創業の元イラニカフェ。ムンバイで最も有名なカフェのひとつである。
インド独立後の1950年代にレストランへと業態を変えた。
看板の下、アーケードの天井には可愛いイラストが…!!!
これはインドを代表する漫画家マリオ・ミランダによって描かれたもの。1990年にカフェの改修が行われた際に、エントランスと店内に彼のイラストが加えられた。
この下を歩いていてこんな素敵なイラストが目に入ったらついつい入店してしまうやろ。
というわけでHere We Go!!!
- CAFE COLONY
・・・ダーダルのパルシーコロニーにあるイラニカフェ - LUCKY RESTAURANT
・・・シーア派ムスリムが経営する元イラニカフェ - BRITANIA & CO.
・・・クラシック萌え要素満載のイラニレストラン - CAFE UNIVERSAL
・・・創業100周年!リノベされて綺麗な酒が飲めるイラニカフェ - YAZDANI BAKERY
・・・戦前は日本の銀行だった建物に入居する渋くて伝統的なイラニベーカリー
▼カフェモンテガールの場所
▼店内の様子店内の壁はマリオミランダのイラストがぎっしりと描かれている。こちらはムンバイ市内の様子を描いたもの。 こちらはカフェの店内の様子を描いたもの。 マリオミランダはポルトガル領ダマン(グジャラート州のVapi近く、ムンバイから北に約180kmの場所)でポルトガル人の両親のもとに生まれたがのちにインド国籍を取得している。ムンバイやゴアの人々の生活の様子を描いた作品が多く、ムンバイで彼を知らない人はいないくらいに有名なインドを代表する漫画家だよ。 店内にはアナログなジュークボックスが現役で活躍している。ムンバイで最初にジュークボックスが置かれたのがこのカフェだったという。何十年も時代の最先端を走っているということか。 テーブルや椅子、床のタイルなどイラニカフェ要素も残しており、カウンターもご覧の通りめちゃめちゃイラニカフェスタイル。 業態は変えても、かつてイラニカフェであったというプライドを感じる。 ▼小物やお皿までマリオミランダ一色!
壁のペイントだけでなく、調味料入れやお皿にもマリオミランダのイラストがプリントされていた。 ▼メニュー
メニューはムガル料理、インドチャイニーズ、そしてコンチネンタル料理。 ここは観光名所が近くにあり、ロンリープラネットなどのガイドブックにも掲載されているため外国人旅行者も多く訪れるのでコンチネンタルのバラエティが豊富。 そしてインドでは基本的に禁断のお肉とされるBEEFもあるのだ… メニューはこれ、イタリア語?スペイン語で書かれているのかな、よく分からない…。 ▼ビステッカアラペペ
マッシュルームソース月のペッパービーフステーキ、Bistecca Alla Pepe(ビステッカアラペペ)を注文。(490ルピー) 思った以上にマッシュルームソースの量が多く、見た目はステーキというよりも日式カレーのようである。 インドではヒンドゥー教において牛が神聖視されていることから基本的に牛肉を食べることができない。ダメと言われたら食べたくなるのが人間で、特にガイコクジンはビーフに食いつきがきであるわけであるが、実際のところこのビーフは我々がイメージする牛肉とは程遠く非常に硬く、歯の隙間に挟まる系の肉質である。 すっかりそのことを忘れていた。結局、硬い牛肉や臭い豚肉を食べるより、新鮮で間違いない鶏肉やヤギ肉の方が間違いなく美味しい。 キングフィッシャーの中ジョッキも一緒にいただいた(230ルピー) ▼キャラメルカスタード
食後のデザートはキャラメルカスタードを注文。(160ルピー) 味は可もなく不可もなく。他のイラニカフェには劣るような気がした。(そんな気がしただけで、私の舌がいかれているのかもしれない) 近隣にはムンバイの数少ない観光名所であるインド門やタージマハルホテルがあるほか、カフェの道路を挟んで向かいにはインドゴシック建築の立派な建物があるなど、ムンバイ観光の要所となる地域にカフェはある。 最寄り駅はウエスタンラインのチャーチゲート駅だがコラバ地区までは少し離れているのでバスやタクシーでどうぞ。 ##LEOPORD CAFE レオポルドカフェ (訪問日:2021年3月31日) 1871年創業!!!19世紀からムンバイ(ボンベイ)にあるイラニ経営のカフェバー。 カフェモンテガール同様、かつてのイラニカフェであり、現在はレストランバーとして営業している。 レオポルドカフェは創業当初は薬屋で、その後ワインショップとなり、1907年ごろからイラニカフェとしてチャーイやバンマスカを提供していた。 創始者のひとりは中編で紹介したCAFE UNIVERSALの現オーナーの父であるという点は興味深い。 ここもまたムンバイで最も有名なカフェのひとつで、CAFE MONDEGARよりも有名かもしれない。特に欧米人旅行者に人気が高い。 1980年代のボンベイを舞台にした小説「シャンタラム」にも登場し、1980年代には外国人やイケているインド人が酒を交わすバーとして人気・知名度を確立していたことが分かる。
リンク
▼レオポルドカフェの場所
▼店内の様子コロナで店内は空いているが、通常時はもっと机がびっちりと並べられ、インド人とガイコクジンで店内はぎゅうぎゅうになる。 ↓こんな感じにぎゅうぎゅうの密。平日も週末も関係なくいつも混んでいる大人気店(※下の写真はコロナ前に撮影したもの) オーナー一家は、代々イラン系ゾロアルター教徒なので、ちゃんとゾロアスター装飾もあるよ。 レオポルドカフェ限定アイテムも店内で購入可能。ムンバイのお土産にいかが? ▼メニュー
インド料理(ムガル系)、インディアンチャイニーズ、コンチネンタルを提供。 カフェモンテガールもそうだが、これら2つのカフェではビールタワーを提供し、インド人の若者にも人気がある。伝統的なイラニカフェはボンベイ時代(≒昭和時代)からのお客さんに支えられているのに対し、これらの業態チェンジ系は顧客層が若い。 ▼ケーキのテイクアウト
店の外ではケーキのテイクアウトあり。西洋的なモダン洋菓子店と変わらぬレベルのスイーツを購入可能。 ムンバイのイラニカフェでおなじみのキャラメルカスタードはもちろん、他にも多種多様。個人的なツボはキャロットケーキ🥕 あまりにも直接的すぎるwww 私はアップルパイとイチゴのムース(各199ルピー)をテイクアウトしたが、ムンバイの日中の気温はもう35度近く。イチゴのムースが融けてしまった~残念。ご丁寧に保冷剤を渡してくれるだなんてことはまずないので、お持ち帰りの際はご注意を。 フードの写真もあった方がいいと思うので、過去に訪問した際にいただいた北インド料理の写真も貼っておく。 ▼パニールのカレー
▼チキンタンドゥーリ
19世紀創業の植民地時代から続く歴史あるカフェバーで、美味しいインド料理をいただきながら、酒を飲む。インド初めて!という外国人観光客にとっては最高だと思うんだ、これ。レオポルドカフェが人気なのもわかるわ。
私は渋いほうのイラニカフェ推しですが ෆ(◕ㅂ◕)ෆ
レオポルドカフェはカフェモンテガールから徒歩1分程度、目と鼻の先の距離にある。コラバコーズウェイの途中にあるので注意しないと見逃してしまうかも!
最寄り駅はウエスタンラインのチャーチゲート駅、バスORタクシーでどうぞ。
##K. RUSROM & CO. ケー・ルスタム
(訪問日:2021年3月31日)
1953年創業。ボンベイ時代から市民に愛され、現在もムンバイ市民に愛されつづける老舗のアイスクリームパーラーだ。
▼ケー・ルスタムの場所
▼メニュー様々なフレーバーのアイスクリームを提供。種類がたくさんあるのでどれにしようか迷う! ▼マンゴーフレーバー
マンゴーの季節が到来!というわけでマンゴーフレーバを注文。(80ルピー) アイスは薄いビスケットで挟まれており、手づかみでサクっと食べられる。アイスが分厚いので少し食べにくいのは否めないが、その分ボリュームがあるので体が一気に涼む。 私がここに初めて訪れたのが3年ほど前。インド人の友人に「オススメのアイス屋さんがあるから行こう」と言われて連れてきてもらった。 お店の外観を見て、なぜ友人がここをオススメするのかがよく分からなかったし、ぱっとしないお店だなぁとさえ思ったが、アイスを食べ終えたころにはなぜここが長年愛されているのか理解できたような気がした。 ここのアイスに対して何の思い出がない私でさえも、なぜかどこか懐かしく感じるような、そんな不思議な力を持ったアイスクリームなのだ。 小さい頃からここのアイスを食べてきた人たちにとっては、それはもう、少年少女時代を思い出す本当に懐かしい味なのだろう。 ちなみに、私以外のすべてのお客さんもマンゴーフレーバーを注文していた。みんなマンゴーの季節が到来したことにより頭のなかがマンゴー一色になっているんだな。 最寄り駅はウエスタンラインのチャーチゲート駅。駅を出て海の方向に徒歩10分。海沿い(マリーンドライブ)を歩きながらアイスを食べるのもこれまた良い。 ##CAFE MILITARY カフェミリタリー (訪問日:2021年4月2日) 1933年創業、表に掲げられている看板は少しダサくて入るのを躊躇しそうになるが、Step in For PARSI DISHESと言われたら入らずにはいられない。
▼カフェミリタリーの場所
▼店内の様子行った時間帯が悪かったようでお客さんは私だけだった。(いつもはもっと賑わっているよ) インテリアはシンプル。 ▼メニュー
メニューもシンプル。 メニュー内に多発する単語「SALLI(サッリー)」とは細切りにしたジャガイモをで揚げたもの(細切りポテチ)でパルシー料理によく使われる。 ここはカフェレストランであり、ビールバーでもある。中編で紹介したCAFE UNIVERSAL同様、ビールが飲めるぞー!!! ▼ビール
というわけでまずはバドワイザーの大瓶を。(270ルピー) キングフィッシャーやトゥボルグの大瓶のほか、ローカルっぽい銘柄も取り扱っていた。 どちらも大瓶180ルピー、MRPは120ルピー前後。値段と味は比例するのであえて注文する必要性を感じず、無難にバドワイザーにしたわけ。 ちなみに一人で大瓶を頼むと最後の方はぬるくなってしまうのが残念、とほほ~。こればっかりはどうしようもない。 ▼サッリーボーティー
喉を適度に潤したあとはパルシー料理を!いただいたのはSalli Boti(サッリーボーティー)というパルシーのマトンカレー。(200ルピー) サッリーは上述の通り細切りポテチのことで、ボーティーはマトンのこと。 トマトベースのグレイビーはお酢で味付けされている。 今日わたしたちが食べているインド料理は