\ 初月無料!! /
Kindle Unlimited で読書し放題

【ムンバイ】ガンジーのムンバイでの住居、マニバワン(Mani Bhavan) ~ガンジーが糸車の使い方を覚えた場所~

\お知らせ/

新ブログ「インドゆるゆる生活」を開設しました!
これからは新ブログのみに投稿していきますので、ブックマーク、フォローのほどぜひ宜しくお願いいたします!!

インドゆるゆる生活

タイトル画像(【ムンバイ】ガンジーのムンバイでの住居、マニバワン(Mani Bhavan) ~ガンジーが糸車の使い方を覚えた場所~)

ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。

インド独立の父として世界中で有名なマハトマ・ガンディー(Mahatma Gandhi)

ガンディーの住居として最も有名なのはグジャラート州アーメダバードにあるガンディー・アシュラムで、安倍首相やトランプ大統領も訪印時に訪れている。

基本的にはアーメダのガンディーアシュラムを活動の拠点としていたが、インド各地で活動する際は、ガンディーの友人や支持者が滞在先を提供してくれたそうだ。

ムンバイにも拠点を持っており、1917年から1934年までの17年間、ムンバイでの活動の際にはマニバワン(Mani Bhavan)に滞在していた。

ムンバイは反英闘争の中心地であったためマニバワンでは政策に関わる重要な決定がなされ、歴史的にも重要な場所だ。現在は国立記念館として一般に開放されている。

というわけで、今回はマニバワンについてまとめてみた。

▼目次はこちら (クリックして表示)

はじめに:ガンディーとは?マニバワンとは?

マハトマ・ガンディーとは、非暴力・不服従(サティヤーグラハ)でインドを独立に導いた活動家のこと。

ガンディーといえば、粗末な布(カーディー)を身に纏って糸車(チャルカ)で糸を紡いでいる様子をイメージするのではないだろうか。

糸車で綿を紡ぐガンディー

ガンディーがチャルカ(糸車のこと)の使い方を覚えたのが、ここマニバワンだ。1917年、マニバワン滞在中に通りを歩いていた人に声をかけてい糸車の使い方とカーディー(綿糸の織物)の織り方のクラスを開いてもらったという。

ガンディーはマニバワンで、独立運動の象徴となるチャルカとカーディー習得した

第一次世界大戦時、イギリスは、「戦後インドに自治権を与える」といってインド人兵を戦争に参加させたが、実際にはかなり限定的な自治権にとどまったこと、1919年にローラット法(逮捕状なしにインド人を逮捕できたりする法律)が成立してインド人の人権がはく奪されたことを受けて、ガンディーは「非暴力・不服従でイギリスに抵抗しよう!」と掲げたのだが、ここマニバワンで提言された。

1922年にイギリス皇太子がインドを訪問するのに合わせてイギリスへのボイコットをした際は、非暴力の原則が守られずに死傷者を出してしまったことを反省するために、ここマニバワンで4日間の歴史的な断食を決行。

1931年にロンドンで開催される円卓会議に国民会議派の代表として参加することになった際は、ここマニバワンで仲間たちと完全独立への要望を詰め、イギリスからの帰国後もここマニバワンで「イギリスへの不服従運動」を開始することを決定。

ボンベイはビジネスの中心地であったため、反英運動も活発で、ガンディーがマニバワンに滞在中には、このような歴史的に重要な決定がマニバワンでなされた。

▼ガンディーと独立運動についてはこちらの記事で詳しくまとめているよ!

アクセス

マニバワンはムンバイ南部エリアにあり、ムンバイの主要な観光地とも近い。

最寄り駅はムンバイ郊外鉄道ウェスタンラインのグランドロード駅(Grand Road Station)。徒歩10分程度で行けるよ。

▼マニバワンの場所はこちら

詳細情報

Mani Bhavan Gandhi Sangrahalaya
住所:19, Laburnum Rd, near Police Station, Babulnath, Gamdevi, Mumbai, Maharashtra 400007
Website:http://www.gandhi-manibhavan.org/

マニバワンへ!

マニバワンの外観

マニバワンは、もともと普通の一軒家で、1959年に記念館として一般に公開された。そのため住宅街にある。この辺はムンバイでも有数の閑静な高級住宅街だ。

マニバワンの入り口にあるボード

入り口のボードには以下のように書いてある。

❝ 1917年から1934年までガンディーさんのボンベイの住居で、1919年にサティヤーグラハと1932年の不服従を始めました。❞

1階

中に入ると、ガンディーの像がお出迎えしてくれる。

マニバワン受付のガンジー像

受付の人がマニバワンの説明が書かれた紙をくれるのだが英語以外にも、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、中国語、韓国語、そして日本語版もあり、世界各国の人々がここを訪れるのだなぁとしみじみ。

1階は図書館で、ガンディーの著書のほか、ガンディーの生涯や思想に関する蔵書からなる図書館がある。

マニバワンの図書館

マニバワン受付のガンジー像
ガンディー像

日本語の本はないよ

2階

2階はこんな感じでいろいろ展示してある(←語彙力)。

マニバワンの展示1

マニバワンの展示2

マニバワン受付のガンジー像
ガンディー像

当時の写真などが展示してあるよ

3階

3階には、ガンディーが実際に滞在していた部屋がそのまま残っている。

マニバワンのガンジーの部屋

マニバワン受付のガンジー像
ガンディー像

ここで糸の紡ぎ方を覚えたんだよ

そして、部屋が可愛い。床タイルも窓の作りもヘリテイジ感あふれてて可愛い。建物の外観がすごいオシャレだなぁと思ってはいたが、内装もかなりイケてる。

マニバワンのガンジー像

この像の後ろには、ガンディーが使用していた身の回り品が展示されている。目の前にガンジーの私物があるのはなんとも不思議な気分である。

マニバワンのミニチュア展示

ガンディーの生涯を描いたミニチュアも展示されている。なかなか細部までこだわっていて緻密にできていたよ。

2010年にはオバマ大統領(当時)も訪れたそう。国賓はガンディー・アシュラムには行くんだけど、こちらには訪れる人少なく・・・。開館してから初めての国賓訪問だったそうだ。

オバマ元大統領のマニバワン訪問(Wikipediaより)
オバマ元大統領のマニバワン訪問(Wikipediaより)

さいごに

マニバワンは入場料無料。(寄付はOK)

この建物はガンディーが拠点とする1917年以前からあるはずで、築100年以上のヘリテージマンション。古い建物はメンテナンスに相当の費用がかかると思うのだが、それを寄付+(所有者の私費?)でやりくりできているのかと不思議に思った。

博物館に改装できてしまうほどの広さの個人宅で、内装のおしゃれ具合からも、所有者のRevashankar Jagjeevan Jhaveriさん一家はかなりの資産家なんだろう。

▼廊下もいちいち可愛い。

マニバワンの廊下

ガンディーの展示やガンディーが使用した部屋はもちろん、20世紀前半のボンベイの資産家のお家、という意味でも非常に見ごたえがあった。

この記事が、インドを旅行する方のお役に立てばうれしい限りです。

▼ガンディーに関する記事