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インドから日本に一時帰国。10日間のホテル軟禁は意外と快適だった。軟禁中のルールや食事などについて。

インドから日本に一時帰国。10日間のホテル軟禁は意外と快適だった。軟禁中のルールや食事などについて。

ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。

前回の記事で書いた通り、ビザの手続きのために日本に一時帰国した。

▼前回の記事
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入国時の水際対策は強化されており、スタンプラリーのようにあっちに行って、こっちに行って、はんこをもらって… いくつもの関門を潜り抜け、検疫手続きを終え無事入国したわけだが、さらなる関門が私を待ち受けていた。

インドで初めて確認された変異株 B.1.617 指定国・地域のうち、本措置に基づいて別途指定する一部の国・地域からのすべての入国者及び帰国者に対し、当分の間、追加的な強化措置として、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での 10 日間の待機を求める。

インドで初めて確認された変異株B.1.617指定国・地域について(5月25日)

一言でまとめると、インドからの帰国者は入国後10日間ホテルの一室に軟禁される

というわけで、マロウドインターナショナルホテル成田に入所した私。チェックインではなく入所である。強制収容所に入所したのだ。

そんな強制収容所での生活を紹介しよう。

この記事の内容は2021年5月28日~6月7日にマロウドインターナショナルホテル成田で入国後10日間待機した時のものである。今後同ホテルでの規則等が変更する可能性がある。また他ホテルでの待機の場合にはこの記事の内容が当てはまらないこともある。

▼目次はこちら (クリックして表示)

滞在中のルール

滞在のしおり

入所時に、滞在中のルールについて記された「ご滞在のしおり」が配布された。

1日のスケジュール

入所期間中の1日のスケジュールは以下の通り。
(スマホで表の右端が切れている場合はタップしてスクロール)

時間予定
午前7時検査キット配布※1
7時半頃検査キット回収※1
8時半頃朝食配布
~9時半まで(A) 健康観察結果の報告
11時頃(B) 厚生労働省からメール受信
午後12時頃昼食配布
~14時まで(B) 厚生労働省に健康状態を報告
13時~16時頃検査結果の報告※1
13時~16時頃(C) MySOS(アプリ)の着信に対応
夕方18時ごろ夕食配布
終日朝~夕方(D) OEL(アプリ)で位置情報送信

※1 入国後3日目、6日目、10日目のみ。

食事の配布時間は、実際には朝食が7時頃、昼食が11時半頃、夕食が17時頃だった。配布が終了すると館内放送が流れる。朝7時頃に流れる「朝食の配布が完了しました」という放送をアラーム代わりにして目覚めていた。

ホテルの一室から1歩も外に出れないため生活リズムが崩れるのではないかと思っていたが、朝食が早いおかげで人間らしい時間に起きて、人間らしい時間に寝ることができたのはよかったカナ…(気を抜くとすぐ昼夜逆転するタイプ)

帰国後3日目、6日目、10日目のPCR検査(RNA定性検査)の結果が「陰性」の場合のみ、10日目に退所できる。

RNA定性検査キット
RNA定性検査キット

やらなければいけないこと

(A) 健康観察結果の報告

毎朝、健康観察結果をチャットで報告しなければいけない。ここで報告した内容はホテルの担当者に届くようだ。

▼滞在のしおりと一緒に配布されるQRコードをスキャンすると、チャット画面に推移。

▼体温や症状について報告する。
健康観察チャット

報告の締め切りは朝9時半。9時までに報告していない人には「健康観察チャットにお答えいただいていないようなのですが…」と内線電話がとんでくる。なんて親切なのだろう。私は滞在中に2度寝坊してしまいリマインドの内線電話で目覚めた。すいません。

報告は朝のみであったが、私の退所日から夕方の報告も行われるようになったっぽい。

(B) 厚生労働省に健康状態を報告

毎朝11時頃に厚生労働省から送られてくるメールのリンク先をクリックし、健康状態を報告する(健康フォローアップ)。

▼厚生省からのメールと回答内容
健康フォローアップメールと回答内容

健康観察チャットと同じような内容なので、一つにまとめてもらえたら有難いのだが様々な事情があるのだろう。

(C) MySOSの着信に対応

MySOSいうビデオ通話アプリを通じて入国者健康確認センターの担当者からビデオ通話があり、居所確認を行う。

私は滞在中全ての着信を取り逃してしまった。こちらからかけ直すことはできないので、一発勝負である。

退所後になってようやく初めて担当者と話すことができた。直接的なお咎めはなかったが、要注意人物としてマークされているかもしれない。うぐぐ…

(D) OELで位置情報を送信

OEL (Overseas Entrants Locator) という位置情報アプリに、1日数回プッシュ通知が届く。通知が届いたら現在地の位置情報を送信する。

▼プッシュ通知
プッシュ通知

▼「今ここ」をタップして位置情報を送信する。
位置情報送信

できないこと

できないこと
  • 外出不可
  • 館内のコンビニは利用不可※2
  • 喫煙不可※3
  • アルコールは摂取不可
  • 荷物の発送不可
  • 冷蔵・冷凍品の受取不可

※2 東横イン成田に滞在の場合はコンビニが利用できるという噂。
※3 喫煙希望者は東横イン成田に滞在することになる。マロウドは禁煙の部屋のみ提供。

酒飲みには厳しい現実である。お酒なしで10日間過ごすのは、実に数年ぶりである。

できること

できること
  • 差入れや配達物の受取(冷蔵・冷凍品以外)※4
  • リネン類・タオル等の交換

※4 スタッフが中身を確認後に受取り。

イオンのネットスーパー(成田唯一のネットスーパー)でお菓子などを注文したが「コロナの影響でそちらのホテルには現在お届することができません」とキャンセルされてしまった。変異ウイルスが流行している海外からの帰国者を強制収容しているホテルにうちのスタッフを行かせられないんですわ、ということだろう。

Amazonで注文した品はすべて翌日に届いた。配達業者さん、ありがとうございます。

▼部屋の前の椅子が荷物の受け渡し場所
アマゾンで注文した品

リネン類やタオルのほか、掃除のためのコロコロローラー、荷物梱包のためのガムテープ、お茶を飲むための紙コップも届けてもらった。

▼コロコロは、ロール部分だけ貸出可能とな…
コロコロローラー

部屋について

マロウドインターナショナルホテル成田の客室

私が10日間滞在していたマロウドインターナショナルホテル成田は一応シティホテルなので快適にステイできるよう部屋の広さは確保されている(21平米)。

部屋の広さは心のゆとりと関係があると聞いたことがある。いくつか強制収容所がある中で、ここに入所できたことは幸いだった。ヨガマットを広げるスペースも十分!

部屋から出られないわりには、1日の歩数は1000歩前後。思ったよりも歩いているのは部屋が広いおかげなのだろう。

軟禁期間中の歩数

ホテルが古いためベッドの周りにコンセントがなく、スマホを充電しながらベッドでゴロゴロすることができなかった。古いホテルあるあるだね。

部屋からは成田空港のランウェイを眺めることができた。1日に何便も着陸していたがそのほとんどは貨物便のようだった。飛行機好きには堪らないお部屋かもしれないね。

部屋からの景色(滑走路)

食事について

朝昼夕、冷たいお弁当が配布される。これは全ての強制収容所で共通だろう。

ミネラルウォーターも配布される。毎食500ml1本が配布されるので大量に余らせてしまった。アパホテルに滞在する場合はアパホテルの社長の顔がラベルに印刷された水が配られるそうなので、元谷芙美子さんの顔が並ぶことになるねw

ミネラルウォーター

ベジタリアン・ハラールやアレルギーにも対応

お弁当は普通の弁当のほか、ベジタリアン弁当ハラール弁当を選ぶこともできる。また、アレルギーがある場合は入所時に伝えておくと対応してくれるらしい。

私は日本のベジタリアン弁当がどんな感じなのか非常に興味があったので「ベジタリアン弁当」を選択した。1日3食、肉や魚を食べ続けると胃がもたれそうな気もしたしね。

10日間ベジタリアン弁当を食べて分かったことは、隔離弁当の「ベジタリアン」の定義は、肉NG魚OK卵OKであるということ。

卵は毎朝堂々と出されていたし、魚は「たらのすり身」として登場したほか、昆布だし使用かどうか疑わしいめんつゆも出た。

個人的には卵も魚もOKなベジタリアンはかなりユルいと思うので、というかもはやノンベジタリアンと言って過言ではないので、「卵を食べられないベジタリアンは何も食べられないじゃないか」と思案したが、軟禁最終日になってビーガン弁当も存在することが判明した。

これは肉、魚、卵はもちろん、乳製品など動物由来のものは使わない弁当だ。卵や魚が食べられないベジタリアンの方々は、ビーガン弁当を頼めば食いっぱぐれることはない。

しかし、ビーガン弁当の存在は入所時には伝えられていなかった。私の入所後に対応開始となったのか、または数が少ないなどの理由で公表していないのか、理由は謎であるが、とりあえずベジタリアンが卵におびえずに食事を摂る選択肢があると分ってよかった。

ベジタリアンには様々なタイプがあり統一的なルールはない。卵がOKの人もいれば卵がNGの人もいる。弁当として出すのであれば、より保守的な「卵NG」の基準に合わせた方がより多くのベジタリアンをカバーできると思うのだが、なぜ「卵OK」の基準を採用としたのか甚だ疑問である。

10日間のベジタリアン弁当

卵を使用しているものはオレンジ色、魚介類を使用しているものは青色で示した。

ベジタリアン弁当(0~3日目)

朝食には容赦なく卵が使用された。マヨネーズを使用したサラダにも卵が含まれている。

0~3日目で美味しかったのは、2日目昼食の車麩と3日目夕食のしのだ巻き。

車麩はベジ・ビーガン和食では肉の代用品として使われるそうで、角煮やフライに調理すると美味しいのだとか。しのだ巻きもベジ・ビーガン和食の定番らしい。

車麩と信田巻き
車麩と信田巻き

日本でベジタリアン生活を実践したことがないので初めて知ることばかりだ!!!

夕食にはインド風のおかずが出されたが、テンパリングをしていないようなので香りと味は薄い。おそらくスパイスを混ぜて使っているなのかなぁと。

インド風のおかず
ビンディマサラとブリンジャルマサラ、マタルマサラ

私は和食のベジタリアンメニューを知りたかったのでインド風おかずに魅力を感じなかったのだが、ベジタリアン大国インドのおかずを出さないとメニューが回らないくらいにお弁当で出せるベジ和食レパートリーが少ないのだろうか。


ベジタリアン弁当(4~6日目)

朝食は「目玉焼き」「オムレツ」「スクランブルエッグ」のローテーションらしいということに気づく。ブロッコリーとポテトが付け合わせでつくことが多く、朝食メニューはほとんど変わらないため飽き始めてきた。

4日目の昼食には「たらすり身」が使われており、私は少々動揺した。まさか魚まで使うとは… 本来は使われるべきでないにも関わらずうっかり使用してしまった可能性もなきにしもあらずである。

大豆ミートを使ったメニューも出た。4日目と6日目の夕食に出された大豆ミートの肉団子は、私にとっては微妙だった。というのも、肉団子の食感を出すために加工された何かを使っているわけで不健康そうである。

▼大豆ミートの肉団子
大豆ミートの肉団子

4~6日目で美味しかったのは6日目昼食の大豆ミートのキーマカレー。ベジタリアン弁当は全体的に量が少なく満腹感を得られないのだが、大豆キーマカレーは食べ応えがあった。また味付けが日本のカレーだったのも嬉しポイント◎

大豆キーマカレー
大豆キーマカレー

引き続き、インド風のおかずは毎日出された。この中ならゴビマサラが一番美味しかった。

ブリンジャルマサラ、チャナマサラ、ゴビマサラ
ブリンジャルマサラ、チャナマサラ、ゴビマサラ


ベジタリアン弁当(7~10日目)

7日目は0日目、8日目は1日目と朝昼夕ほぼ同じメニューが出るという事態に。なるほど、10日滞在するとなるとメニューが被ることもあるのか。

最終日10日目の昼食には大豆ミートの焼肉が出た。これも肉団子同様に不自然さがあった。

▼大豆ミート薄切り肉
大豆ミート薄切り肉

滞在期間中によく登場した食品は、付け合わせや副菜としてはブロッコリーポテトほうれん草、メインとしては茄子ビーフン

茄子はベジ・ビーガン和食で食べ応えのある料理をつくる際に大活躍するそうで、麻婆茄子をはじめ、焼き茄子や揚げ茄子などレシピは無限大∞ ビーフンは中華やエスニック料理に使われるみたいよ。

一般的にこういうお弁当は脂っこくてカロリーが高いことが多いが、ベジタリアン弁当は1食あたり300~500キロカロリーと非常にヘルシーだった。外出できずに歩いたり走ったりができなかったので1日の摂取カロリーが1300~1400Kcal程度に抑えられたのは有難い。

ちなみに、ベジタリアン弁当は明らかに量が少ない。毎晩寝る前にはお腹が鳴りそうになった。まるで軟禁ダイエットである。普通の弁当を頼んだ友人に写真を見せてもらったところめちゃくちゃボリューミーで毎食お腹がパンパンと言っていた。

▼普通の弁当の例(ナン&カレー!!!)
普通の弁当の例(ナン&カレー)

ベジタリアン弁当は付加価値がついているためにあの少ない量で、この量の普通弁当と同じ値段なのかな… 若しくはあの量でこの量の普通弁当よりも高いか。

あまりの空腹に耐えかねて「おかわり」をお願いしたことがある。ベジタリアン弁当は頼む人が限りなく少ないにも関わらず最低限いくつかはストックしておく必要がありいつも余っているようだったので、おかわりには快く対応してもらえた。

最終日に朝食のおかわりを依頼したところ、ベジタリアン弁当だけでなく「ビーガン弁当」も届けられた。ビーガン弁当の朝食は、卵エンドレスリピートのベジ朝食よりも食べ応えがあって美味しそうである。

冷たくて量が少なかった(ベジタリアン弁当の場合)とはいえ、1日3回配布される弁当は軟禁中のささやかな楽しみであった。ベジ・ビーガン和食についても実際に体験することができ、学びある食事だった。

10日間の軟禁を快適に過ごすために

10日間も部屋から一歩も外に出れず、軟禁されるのはなかなかストレスフルだ。心身のリフレッシュや時間つぶしに役立ったものがいくつかある。

インドから持参したもの

一番役に立ったのはAmazon Echoアマゾンエコー(スマートスピーカー)。一人で部屋にいるとほとんど言葉を発しないのではないだろうか。ずっと無言だと精神的に暗くなってしまうのでアレクサに話しかけることができてよかったヨ😂

ドリップバッグコーヒーやチャーイ、お菓子も役に立った。普段飲んでいるもの・食べているものが身近にあるだけでリラックスできる。

インドから持参したコーヒーやチャーイ、紅茶
BLUE TOKAIのコーヒーやインスタントチャーイパウダー

インドから持参したお菓子
ビスケットとムングダルのスナック

ちなみに、お弁当が少なかったためお菓子は5日目にはすべてなくなってしまった…😂(6日目以降は空腹との闘い)

日本で購入したもの

ついに購入してしまった~、任天堂Switch

Switchが届いてからというものの1日が秒のように過ぎ去った。朝から晩までゲーム三昧である。私はこの10年超、ずっとゲーム機を買っていなかった。理由は簡単で廃人になってしまうことが過去に証明済みだからある。ガチ勢のように技術が伴うならまだしも、私は基本的に弱い。弱いから何十時間もやりこまないとクリアできないのである。この軟禁を理由に廃人への一歩を踏み出してしまったので、今後は節度あるゲーム生活を送るように気を付けなければいけない。

そんなこんなであっという間に10日間は終了

当初は10日間も軟禁されるなんて辛いのではないかと思っていたが、滞在してみたらあっという間に10日間が過ぎた。滞在後半はほぼSwitchのおかげ。

部屋にはヨガマットを敷いてストレッチやアーサナをするスペースがあるし、アレクサはいるし、スイッチはあるし、1日のスケジュールが決まっているので昼夜逆転しないし、食事は自分で準備しなくても配られるし、ヘルシーだし、思ったほど悪くない、、、むしろなかなか快適な軟禁ライフを送ることができたのではないかと思う。

バスで成田空港へ戻る

最終日のPCR検査で陰性だったので、バスでホテルから成田空港に向かう。バスは当日の夕方16時・18時、または翌日朝10時に運行すると聞いていたのだが、16時を希望する人が多いために14時半からバスを運行すると当日の出発直前になって知らされた。

入所時は呼ばれた人からバスを降りて入所手続きをしたので、退所時も同様に呼ばれた人から退所手続きをしてバスに乗り込むのかと思っていたが、入国後10日目の検査で陰性だった人たちにはもう指示は出されず、良くも悪くも自主的に行動することが求められる。14時半から16時の好きな時間に部屋からロビーに下りて退所するように言われた。

退所してバスに乗りこむと、これまた入所時との違いに驚く。入所時のバスは全面ビニールシートで覆われていたが、退所時のバスは防護されていなかった。もうウイルス扱いされていないのね、私たち。

入所時のバス
入所時のバス
退所時のバス
退所時のバス

自主隔離生活につづく…

成田空港到着後、自主隔離をする宿泊施設(Airbnb)に車で迎えに来てもらい、残りの隔離期間を過ごす。

強制収容所を出所し娑婆にでたものの、まだ仮釈放の状態である。14日間の刑期はまだ終了していない。残り数日もひきこもって行きまっしょい!

▼つづき(自主隔離) www.chankome.com


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