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【インド旅行記#001】チェンナイ&マハーバリプラム|Day2 マハーバリプラムの寺院巡り(世界遺産)

アイキャッチ画像(【インド旅行記#001】チェンナイ&マハーバリプラム|Day2 マハーバリプラムの寺院巡り(世界遺産)))

ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。

コロナでインド国内旅行ができないので、過去の思い出に浸ることにした。

インド国内旅行の記録

旅行時期: 2016年4月

▼目次はこちら (クリックして表示)

旅程

Day予定宿泊
Day 1午前ムンバイ→チェンナイ
チェンナイ南部
(Kovalam)
午後チェンナイ観光
夕方サーフィン
夕食
Day 2午前サーフィン
朝食
---
午後マハーバリプラム観光
夕方チェンナイ→ムンバイ

▼1日目の旅行記はこちら
www.chankome.com

マハーバリプラム観光

2日目も再びサーフィンをし、朝食後にマハーバリプラムへ移動!

マハーバリプラムは、3世紀から9世紀にかけて南インドの東海岸を支配していたパッラヴァ朝(ヒンドゥー教の王朝)の首都であったカーンチプラムの近くにある小さな港町。海外交易の拠点として発展し人が集まるようになり、数多くの寺院が作られた。

マハーバリプラムの見どころ

マハーバリプラムの見どころは世界遺産に登録されている寺院や建造物。

ヒンドゥー教の古いお寺は、お寺が建てられた時代に応じて以下の3つの建築様式で建てられている。

  1. 石窟寺院(古代~7世紀ごろ)
    岩山を掘った洞窟のような寺院。
    ジャイナ教や仏教では「修行の場所」として使われていたが、ヒンドゥー教では「神様へお祈りする場所」として使われるようになった。修行のための薄暗くて隔離された空間よりも、もっと外部に露出した寺院の方が好都合であると気づき…

    大きな岩をまるごと彫刻して寺院を作ろう!
  2. 石彫寺院(7世紀~8世紀ごろ)
    岩を削ったり彫ったりしてつくった寺院。
    寺院が岩山の中から外に出て参拝しやすいようになったが、大きな岩があるところにしかお寺が作れなくて不便ということに気づき…

    石を小さく切り出し、積み上げて寺院を作ろう!
  3. 石造寺院(7世紀後半ごろ~中世)
    小さなサイズに切り出した石を積み上げてつくった寺院。
    初期の石造寺院はシンプルなつくりだが、だんだんと内外を多くの彫像で飾るようになり、南インドではピラミッドのような三角の高い塔を持つ「ドラヴィダ様式」、北インドでは砲弾のような縦長の塔を持つ「ナーガラ様式」へと発展していった。

マハーバリプラムにはこれら3タイプの寺院が全てあり、石窟寺院➡石彫寺院➡石造寺院という建築様式の移り変わりを連続的に見ることができるという、非常に貴重な場所なのである。

マハーバリプラムにある石窟寺院と石彫寺院は未完成のものも多い。

というのも、石造寺院がつくられるようになったために石窟寺院や石彫寺院が未完成のまま放置されたようで、これは「古代の岩のお寺」から「中世の石のお寺」への転換点であるとみなされているそうだ。なるほどね~

石窟寺院

マハーバリプラムには石窟寺院が点在している。

▼マハーバリプラムの主な石窟寺院

  1. 未完成の石窟寺院と岩壁彫刻
  2. クリシュナ石窟寺院
  3. バラハ石窟寺院
  4. マヒシャースラマルディニー石窟寺院

未完成の石窟寺院と岩壁彫刻(アルジュナの苦行・ガンガーの降下)

マハーバリプラム最大の石窟・パンチャパーンダバ石窟寺院

マハーバリプラムで最も大きい石窟。ライオンはパッラヴァ朝のシンボルなので、柱にライオンの彫刻がほどこされているんだって。

画像ではよく見えないが、石窟寺院の内部に彫刻はない。つまり未完成であるので、Unfinished Cave Temple(未完成の石窟寺院)と呼ばれている。一応「パンチャパーンダバ石窟寺院」という名前はあるそうなのだが、未完成の石窟寺院という名前のほうがメジャーであるとのこと。

岩壁彫刻(アルジュナの苦行・ガンガーの降下)

石窟の右隣には巨大な岩壁彫刻が施されている。これは「アルジュナの苦行」または「ガンガーの降下」と呼ばれており、石窟寺院よりもこちらの方がメインなのかな。地球の歩き方によると、高さ約10m・幅約30mの大きな岩に彫られており、世界最大級のレリーフ

この彫刻はヒンドゥー教のお話をもとにしている。

アルジュナの苦行

「マハーバラタ」というヒンドゥー教の神聖なむかし話の本に書かれているお話で、クル族の王子アルジュナが、シヴァ様のご加護を得るべく、神さまや動物たちに囲まれながら一本足で立ち続けて修行するというお話。

ガンガーの降下

ヒンドゥー神話のお話で、天空を流れる聖なるガンガー(ガンジス川の)を、シヴァ様の髪の毛を通じてなんとか下界(地球)に降ろそうとバギーラタ王が苦行するというお話。岩壁の真ん中のくぼみは、天界から地上に落下するガンガーを表しているとされる。

どちらのお話がもとになっているのか、両方のお話をミックスさせているのか、1000年以上前のことは今となってはもう誰もわからないが、動物たちもまじえてかなりポップなかんじで彫られているので、細部まで観察すると楽しかった。

特に何かあるわけではないが、レリーフの上にも上ってみた。露店がびっしりと並んでいた。

岩壁彫刻(アルジュナの苦行・ガンガーの降下)の上から見た景色
レリーフの上から見た景色

クリシュナ石窟寺院

クリシュナ石窟寺院内部のヴィシュヌ神の彫刻

レリーフの向かいには、7世紀半ばにつくられたとされるクリシュナ石窟寺院。

内部にはクリシュナ神の彫刻が綺麗な状態で残っていた。

クリシュナ神が片手で軽々と空を持ち上げて大雨から村人を守る様子が描かれている。

バラハ石窟寺院

正面から撮影したバラハ石窟寺院

有名なクリシュナのバターボールがある公園にも石窟寺院がある。

公園内の坂を上っていくと、左手に見えるのが、7世紀につくられたバラハ寺院。

ここにもライオンの彫刻をはっけ~ん🦁

内部の彫刻は保存状態良好!

▼ヴィシュヌ神が怒り、足を振り上げている様子
マハーバリプラムのバラハ石窟寺院の彫刻

▼ヴィシュヌ様の奥さん、ラクシュミー神が生まれたシーン(ガジャ・ラクシュミー)
マハーバリプラムのバラハ石窟寺院の彫刻

周辺には巨大な岩がごろごろと転がっていた。

パッラヴァ朝の繁栄が続いていれば、これらの岩も寺院になっていたのかなぁ~と思ったり。

マハーバリプラムの公園にある巨岩
公園内にごろごろと転がっている巨岩

マヒシャースラマルディニー石窟寺院

マハーバリプラムの石窟寺院(マヒシャースラマルディニー石窟寺院)

さらに坂道を進んでいくと、マハーバリプラムにある石窟寺院の中で最も重要と言われているマヒシャースラマルディニー石窟寺院にたどり着く。

この石窟寺院のみどころは、寺院の名前にもなっている「マヒシャースラマルディニー」を描いた彫刻である。

マヒシャースラマルディニーとは

シヴァ神の奥さんパールヴァーティー様の化身「ドゥルガー神」の有名な神話。

魔族であるアスラ(阿修羅)神族の魔王・マヒシャースラが天界を征服し、天界に住んでいたデーヴァ神族(シヴァ神やヴィシュヌ神が属する神様グループ)の神々を追放してしまった。

マヒシャースラは「いかなる男や神にも負けない能力」を持っており無敵状態。困った神様たちはシヴァ神とヴィシュヌ神に泣きついた。

マヒシャースラが好き勝手やっていると聞いたシヴァ様とヴィシュヌ様は大激怒しスーパーサイヤ人の如く光を放ち、それに追随するように他の神様たちも光を放った。その光から生まれたのがドゥルガー神である。デーヴァ神族の神たちの力を集結し、ドゥルガー神、ここに誕生。男だとマヒシャースラに太刀打ちできないため、ドゥルガー神は若くて美しい女性の姿をしている。

神たちはドゥルガー神に様々な武器を与え、戦闘の準備は万全!ドゥルガー様はその美しい姿とは裏腹にめちゃくちゃ強く、マヒシャースラの子分たちを次々と抹殺し、マヒシャースラとの一騎打ちに。自らの置かれている状況が不利と見たマヒシャースラは自らを動物や人間の姿に変えた。

水牛やライオン、人間、象などに化けることでドゥルガー神を困惑させるマヒシャースラ。マヒシャースラが水牛の口からちょっと顔を出して様子うかがっていたところ、ドゥルガーがこれを発見。

ドゥルガー神はシヴァ神から与えられた三叉戟(三つの穂を有する槍のこと)でマヒシャースラにとどめを刺したのだが、この様子を描いたものが「マヒシャースラマルディニー」である。

▼マヒシャースラマルディニーの彫刻。ドゥルガー神が水牛に槍を刺すシーン
マハーバリプラムのマヒシャースラマルディニー石窟寺院内部の彫刻

石彫寺院

マハーバリプラムには、7世紀半ばにつくられたとされる「ファイブ・ラタ」という石彫寺院がある。ヒンディー語で「パーンチ・ラタ」とも呼ばれる。(パーンチ=数字の5)

▼ファイブ・ラタの場所

ファイブ・ラタ

ファイブ・ラタ

ラタはもともと「車輪」を意味していたが、「神様の乗り物」全般を指すようになり、さらに転じて「寺院」を意味するようになった。

ファイブ・ラタはその名の通り5つの寺院で構成されており、それぞれの寺院にインド神話の昔話「マハーバーラタ」の登場人物の名前がつけられている。

  1. ドラウパディー・ラタ
  2. アルジュナ・ラタ
  3. ビーマ・ラタ
  4. ダルマラ―ジャ・ラタ
  5. ナクラ・サハデーヴァ・ラタ

この5つの寺院は、お祈りのためにつくられたのではなく、「お手本・参考書」的な意味合いでつくられたという説が濃厚だ。というのも、これらの寺院は当時に南インドに存在した木造建築の寺院を模したものだと言われており、今はなき7世紀の木造建築の様相を伝える貴重な遺跡といえる。

7世紀半ば、マハーバリプラムは寺院建設ラッシュ。そんな中、石工職人さんたちが自らの技を見せつける場でもあったのかな。これらは一枚のめちゃくちゃ固い岩を削って作られているというから驚きだ。てゆーか、岩大きすぎん!?

さらに驚くのが、19世紀末にイギリス人が見つけるまで砂に埋もれていたという事実。1000年以上も忘れ去られていた遺跡なのね。砂に埋もれていなければ今頃はもう風化していたのだろうか。

ファイブ・ラタ
左(手前)から順に、ドラウパディー・ラタ、アルジュナ・ラタ、ビーマ・ラタ

ドラウパディー・ラタは当時の民家の様子を再現しているらしい。藁ぶき屋根のおうちだったのかしら。

アルジュナ・ラタは階段状の屋根、そしてテッペンには冠石(シカラ)が乗せてある。THE☆南インドの寺院って感じ!

▼ドラウパディー・ラタの中には、ドゥルガー神の彫刻。
ドラウパディーラタ内部のドゥルガー神の彫刻

ビーマ・ラタ
ビーマ・ラタ

ビーマ・ラタは5つの寺院の中で最も大きい。屋根の部分はゴープラム(南インドの寺院にみられる塔門)の原型だと言われているのだそう。

左側の柱はライオンの彫刻が施されているが、右側は途中でライオンを彫っている途中で中断してしまったらしい。角の部分も全く削られていない=未完成であることがわかる。

ダルマラージャ・ラタ
ダルマラージャ・ラタ

ビーマ・ラタの奥にあるのがダルマラージャ・ラタ。アルジュナ・ラタ同様の典型的南インド寺院。こちらの方が屋根が一層分高い。

これまた、階段らしき部分が未完成。

ダルマラージャ・ラタ

ダルマラージャ・ラタのまわりには手つかずの岩がむき出しになっている。これも削られる予定だったのかな。

ナクラ・サハデーヴァ・ラタ
ナクラ・サハデーヴァ・ラタと動物の彫刻

5つ目の寺院はナクラ・サハデーヴァ・ラタ。ほかの4つの寺院は一列に並んでいるのに対し、この寺院はその列から少し離れている。

象の彫刻の裏側にあるため「ガジャプリシュタカラ(サンスクリット語で象の裏側)」との別名を持つそうだ。

ナクラ・サハデーヴァ・ラタ
動物の彫刻とナクラ・サハデーヴァ・ラタ(裏側)

▼象の彫刻が一番人気のフォトスポットだったよ
ファイブラタの象の彫刻

10メートル級の巨岩を、人間が削って彫ってこれらを作ったのかと思うと、ここまで仕上げるのに一体何年かかったのか…

そしてここまで作っておいて未完成のまま放置されて砂に埋もれただなんて、なんか少し切ない。

アジャンタ石窟寺院にしろ、このファイブラタにしろ、19世紀にイギリス人が見つけていなかったらどうなっていたのだろう?インドには今もまだ見つけられてない遺跡がいくつもありそうだ。

石造寺院

マハーバリプラムには、8世紀前半につくられたとされる石造寺院があり、ベンガル湾を見下ろす場所にあることから「海岸寺院(ショアテンプル)」と呼ばれている。

▼海岸寺院の場所

海岸寺院(ショアテンプル)

海岸寺院

伝説によると、かつてマハーバリプラムの海岸沿いには7つの寺院が並んでいたとされるが、ベンガル湾の波に飲み込まれて姿を消し、現存する寺院は1つだけである。

2004年のスマトラ沖地震の際にこの地域も津波に襲われたが、この津波がいったん引き、500メートルほど後退した。このときに崩壊した寺院らしきものが姿を現し、観光客や住民らがこれを目撃したことから、6つの寺院、もしくは寺院コンプレックスが海に沈んでいる可能性が高いとされている。

唯一現存するこの寺院は、1000年以上も津波に耐え、侵食に耐え、生き抜いているのだ。すごいなぁ~

寺院は3つの神社で構成されている。階段状の屋根がある2つの神社はシヴァ神を祀っており、無数のナンディー像(シヴァ神の乗り物)に囲まれている。2つの神社の間に、ヴィシュヌ神を祀る神社がある。

海岸寺院を取り囲むナンディー 海岸寺院のナンディー像
寺院を取り囲むナンディー

潮風などによる侵食から守るために防風林が植えられているが、長い間雨風にさらされてきたため表面の侵食はかなり進んでおり、彫刻はぼやけている。

海岸寺院と防風林
海岸寺院と防風林

海岸寺院
潮風によって浸食される寺院側面の装飾
潮風による浸食

「インドには今もまだ見つけられてない遺跡がいくつもありそうだ」と先ほど書いたばかりであるが、まさにこの海岸寺院は「海底に沈む古代寺院」の一部…(である可能性)

砂に埋まってたり、海に沈んでいたり、たまりませんのー!

まるで映画の中のような話だ!

クリシュナのバターボール

マハーバリプラムにある「クリシュナのバターボール」

寺院のほかにマハーバリプラムで外せないのが、謎の巨大な石、クリシュナのバターボール

クリシュナとはインドで人気の高いヒンドゥー教のイケメンの神様のこと。クリシュナ神の大好物はバターや乳製品で、それが入った壺のことをバターボールという。

この巨石はバターボールに似ている形をしているということから「クリシュナのバターボール」と呼ばれるようになったというが、日本にそういう壺が存在しないのでなかなかイメージが沸きづらいのが正直なところ。

▼幼少期のクリシュナくんが嬉しそうに抱えているのがバターボール。
幼少時代のクリシュナ神がバターボールを抱えている様子

絶妙なバランスで斜面にとまっており、いまにも転げ落ちそうなのに転げ落ちないという、とても不思議な巨石。

石の影でインド人家族が涼んでいたり、石の周りで子供たちが遊んでいたりして、見ているだけでほっこりした気持ちになる。

クリシュナのバターボールの横で遊ぶ子供たち
石の横の斜面が摩擦でつるつるになって滑り台と化している。

ミールス

マハーバリプラム観光後、チェンナイに戻り、遅めの昼食にミールスをいただいた。2日目にして初ミールス。

チェンナイで食べたミールス

私は手でお米を食べられなかったので、ガイコクジンらしくスプーンを使ったよ。

ちなみに5年経った今でも、未だに手でお米を食べられない。

慣れだな、慣れ。ムンバイに住んでいると米を手で食べる機会がそこまでないのだよ。お米が主食ではないし…(と言い訳してみる)

まとめ

チェンナイはほとんど観光していないのでなんとも言えないが、サーフィンができることは非常に素晴らしいと思った。市内中心部から車を1時間ほど走らせただけでサーフィンができるだなんて、なんて素晴らしい環境なのだろうか!

マハーバリプラムは遺跡や神話好きには堪らない場所だね。のんびりとした雰囲気も田舎出身の私にとっては非常に心地よかった。町が小さくて見どころが集約されているのもGood。

今回は1泊2日のショートトリップであったが、バックパッカーだったら何日も滞在してしまいそうな場所だね。また訪れたいな~と思ったので、希望通り2019年に再訪したのでしたෆ(◕ㅂ◕)ෆ

マハーバリプラムで古い寺院に魅了されたので、次の目的地はアジャンターとエローラの寺院群に決定。私の住むムンバイからも近いし、まずは近場から攻略していきたいなぁと思ったのよね。

最後までお読みいただき有難うございました♪



インド旅行記#001
1日目 チェンナイ観光&サーフィン www.chankome.com 2日目 マハーバリプラム観光(世界遺産) www.chankome.com