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体臭?ワキガ?インド人特有の独特なにおいについて

体臭?ワキガ?インド人特有の独特なにおいについて

体臭?ワキガ?インド人特有の独特なにおいについて

インド人といえば「体臭がすごい」というイメージを持たれている方が多いと思うが、本当にすごい人もいれば、無臭の人もいるし、心地よい香りをまとっている人もいる。

これは人それぞれなので、「インド人は体臭がすごい」とひとくくりにするのはいかがなものかと思うし、におわない人たちに非常に失礼な表現だ。

だが私はいま、インド人の体臭及びワキガの被害を現在進行形で受けている

職場に独特の強烈な香りを放つ同僚(以下、同僚Aとする)がおり、同僚Aと私のデスクは1mほどしか離れていないために、彼から放たれたその独特の香りは、マスクを3枚重ねて着用しても私の嗅覚を強く刺激し、頭痛を引き起こすレベルだ。そのため鼻呼吸を避けて口呼吸になりがちなので、喉も傷めやすい。

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深刻な被害を受けています。

こんなこともあり、「インド人のにおい」について考える機会がとても多いので、まとめてみることにした。

この記事はこんな人にオススメ

  1. インド在住者
     (特に)インド人の体臭に悩まされている人(←私)
     (特に)インド料理を毎日食べている人(←私)
  2. インド人と接する機会が多い人
  3. インド人に興味がある人
  4. におい研究家

インド人のにおいの原因を理解すれば、同僚Aのように独特なにおいを放つインド人と接しやすくなるかも!

インド人のにおいに悩まされている人(←)必見だよ

▼この目次の長さから分かるように、長文です😂 週5日 (月~金) 8時間、ユニークなにおいにリアルに悩まされているため、真剣に調べてたらとても長くなってしまった!いかにヤバイにおいかイメージして同情してもらいたいという気持ちが強くて・・・😂 人間はだれかに共感してもらいたい生き物なのだ。

人間はみんな体臭を持っている

日本人は外国人に比べて、ワキガのもとになるアポクリン汗腺という汗腺を持つ人が少ないため、「日本人は外国人と比べて体臭が弱い」と思われがちであるが、日本人だってインド人だって、人間はだれもが体臭を持っている。

「ワキガ」のほか、すでに体臭界で地位を確立している「加齢臭」をはじめ、お疲れ気味のサラリーマンからは「疲労臭」、ダイエットに励むOLからは「ダイエット臭」、等々・・・われわれ人間からは様々なにおいが放たれている。

体臭はその人の体質もあるし、食事や健康状態、衛生状態などの情報を反映している。

(参考にしたページ: 加齢臭や疲労臭にもご注意!体のニオイ対策ガイド

人間はかぎ慣れてないにおいには反応する

人は、日常的にかいでいるにおいには順応してしまい、感じにくくなってしまう。嗅覚以外の感覚でも順応は起こすが、特に嗅覚は順応しやすいとされている。それは、危険を察知するためだ。

嗅覚は、そもそも野生動物が敵を察知し、危険を回避するために備わっている。人間にも、機能が残っている。

日常的に感じるにおいは、危険とは言えない。危険ではないにおいへの反応を鈍くする一方で、それ以外のにおいへの反応を鋭くしている。急に危険なにおいがしたときに、即座に反応できるようにするためだ。そうでなければ、命の危険が増してしまう。

この効果は、野生動物では役に立つが、人の場合には、困ることがある。自分自身が、強烈な口臭や体臭を放っていても、それが持続的であるほど、本人には自覚しづらくなってしまう点だ。

なぜ人は「自分のにおい」に気づけないのか 体臭と記憶にはきってもきれない関係がある

どうやら、「同僚Aの独特な香り」は、私が日常的にかぎ慣れていないにおいであるため、「危険なにおい」として、脳が本能的に強く反応しているということだ。

確かに、ほかのインド人同僚たちは彼の隣にいてもまったく表情を変えず、平然としている。これまでの人生において、同僚Aが放つようなにおいに出くわす機会が多く、慣れているのだろう。ほかのインド人同僚たちは、同僚Aの香りをわたしほどは強く感じていないということだ。

同僚Aが放つ独特の香りは、同僚Aのコンディションによって、以下のようなレベルに分けて考えることができる。

  • 超ハード:マスクを複数枚重ねて着用してもしのげない
  • ハード :マスク2枚でなんとかしのげる
  • ノーマル:マスク1枚でしのげる
  • ライト :マスクなしでも接近しなければ耐えられる
  • 無臭  :ごくまれに無臭の日もある

以前、同僚Aが超ハードを上回るほど、過去最高に強烈な香りを放っていたことがあった。耐えられなくなった私は誰かとこの気持ちを共有したいと思い、オフィスボーイ(※1)に「私のデスクの周りで変なにおいがする気がする」と勇気を出して伝えてみた。

1:職場の掃除をしてくれたり、お茶を入れてくれたりする専門の人で、常にオフィスのあちらこちらを移動しているので同僚Aの周辺も頻繁に通っている。ちなみに彼自身はにおいを放つことが少ない。

その日の香りはあまりにも強烈だったので、「同僚Aさん、今日はすこし体臭が強めですよね」だなんて回答が返ってくるんじゃないかって少し期待していた。

だが、オフィスボーイは「Komeマーム(※2)、さっきマームの近くを掃除しましたけれど、何も感じませんでしたよ。あとで確認して、変なにおいがするようであれば、スプレー(※3)まいときますね」と・・・。

2:マーム=マダムのこと。下っ端系の人たちが自分よりも格上の女性を呼ぶ際に「さん~」的な感じで使う。男性の場合はサーをつける。

3:室内にまきちらす香りがきつめの芳香剤スプレー

あんなに強烈なのになにも感じないだと・・・?

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恐るべしインド人のにおい慣れ。

インド人特有のにおいはどこからきているのか

私が「同僚Aの独特の香り」に慣れていないために、脳の危険シグナルが発動して強く反応してしまうことはわかったが、そもそもどのようにして、インド人特有のあの「におい」は形成されているのであろうか。

汚れによるくさい汗

インドは広い国なので場所によって気候は大きく異なるが、ヒマラヤの近くのエリアやチベット文化圏をのぞいて、だいたい暑い

以下のインドの地図で、赤で囲っているところは夏場(4月~6月ごろ)は本当に暑いし、30度~40度、北インドでは40度を超えることもある。青で囲っているところは冬(12月~2月ごろ)でも最低気温は20度以上ある。

インド地図

北インドも暑い。内陸部も暑い。南インドも暑い。基本暑い。冬はある程度涼しくなるが、日本のように春夏秋冬というようなメリハリはない。

インド人の友人は「インドの季節は、 Summer(夏)、Hotter Summer(とても暑い夏)、The Hottest Summer(最上級に暑い夏)、Monsoon(雨季)よ!」だなんて言っていたが、まさにその通りである(@ムンバイ)。

そんなわけでエアコンなしでは生活することは厳しいのだが(特に夏場)、インドは電気代が高い

1日中エアコンをつけていたら、余裕で月1万ルピー(約1万5000円)をこえる。

大都市の出稼ぎ系労働者の月収は月1~2万ルピー(約3~4万円)、一般的なサラリーマンで月3万~5万ルピー(約5~8万円)、管理職クラスで月10万~20万ルピー(約15~30万円)程度なので、エアコンをガンガン付けた快適な生活は富裕層のみが許される贅沢であり特権とも言える。

エアコンの代わりに彼らが使っているのが扇風機。日本のような扇風機ではなく、天井に取り付けられた大きな扇風機(シーリングファン)だ。

シーリングファン
シーリングファンを回している様子

左がファンが回っていないとき、右が回っているときの様子。ファンを回すとこれがなかなか強力で、シーリングファンの真下にいるとなんとかやり過ごせるが、ジワっと汗はかく

汗そのものに臭いはないが、この無臭の汗を放置すると、垢や皮膚の汚れなどをエサにして、細菌がイヤなにおいを作り出す。インドの公共の場所は、基本的に汚いため、細菌のエサとなる汚れはすぐに蓄積される。

また、インド人は体毛が濃い人が多い。腕や脇だけでなく、胸にも、お腹にも、肩にも、背中にも、全身毛まみれである(※個人差があります)。しかし、インド人男性に体毛を処理する文化はなくワイルドに生やしっぱなしのため、汗がむれて菌が繁殖しやすい状況がつくられ、においにつながっている。

インド人のにおいの構成要素

臭い汗

低機能の汗腺とワキガ

インドに限らず東南アジアなどの暑い国全般に言えることだが、屋内(※自宅を除く)がめちゃくちゃ寒い。エアコンの設定温度は18度がデフォルト

自宅では電気代を節約している彼らも、自分が払わなくてもよいとなると、エアコンをばんばん使う。ひどい話だ。そのため、オフィスやショッピングモールは冷蔵庫の中にいるかのような寒さである。そんな中長時間過ごしていると、汗腺の機能が弱まる

また、インドでは日常的に運動をしている人は少ない。運動やスポーツを楽しむ余裕があるのは一部の富裕層のみだ。運動不足で汗をかかないと、汗腺の機能が弱まる

汗腺の機能が低いと、質の悪い汗、つまりベタ~っとしていてにおいが強い汗をかきやすくなる

生まれつきワキガの人に加え、汗腺の機能が弱まった多くのインド人たちもワキガ臭を放つので、ワキガ率は高い

インド人のにおいの構成要素

くさい汗ワキガ

スパイス

インド料理をつくる上で「スパイス」は欠かせないが、摂取したスパイスが血液を通じてにおいとして放たれている(ような気がする)。

そんなことあるか?と思うが、日本人だって外国人から「醤油のにおい」がすると言われることもあるし、インド人からスパイスのにおいがしたってなんら不思議ではない。

実際に、スパイスのにおいがするインド人について触れている記事を発見した。

ベルギーのブリュッセルのバーで働いていたインド人女性が、「君はカレーの匂いがする」という理由で仕事をくびになった話で、「カレーの匂いがすると言われてバーを解雇されたが、そもそもカレーの匂いってなんやねん」という内容なのだが(インドには「カレー」なるものは存在しない)、この記事の筆者とその友人の会話の部分が非常に興味深い。

先日インドへ帰ったとき、友人たちと飲みながらこの話をした。ニューデリーらしい喧騒の中、テーブルの半分を埋めた友人たちはどっと笑った。

「待って、でもカレーって何?」親友の一人が疑問を口にした。「それに、そもそもそれの何が悪いわけ?」

「クミンだったとか? クミンパウダーの匂いがしたからクビにされたってこと?」別の一人も半ば当惑し、半ば面白がってそう言った。

ふと、みんな考え込んだ。クビだと言われた日に私の心によぎったのと同じことを。そしてカレーの匂いについて、それがどの匂いだったのかについても。

「君はカレーの匂いがする」その一言で、バーをクビになった
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クミンのにおい・・・

「私なら自分がクミンの匂いだったらいいなと思う。その店主も自分がクミンの匂いだったらいいなと思ってるよ」友人はそう付け加えた。

「君はカレーの匂いがする」その一言で、バーをクビになった

クミンのにおいって、どんなにおいか知っていますか?わたしは自分の体臭がクミンの匂いだったらいやだ。

なぜなら・・・

クミンのにおいはワキガ系

どんなインド料理にもだいたい使われている「クミン」の香りは非常にユニークだ。

小さいときからクミンに馴染みのある生活をしているインド人にとって、クミンの香りは「クミン」以外のなにものでもないのだろうが、小さいときからクミンに馴染みのない外国人にとって、クミンの香りは「ワキガ」のにおいである。

インドに来た当初、私にとってもクミンはワキガのにおいを放つ接しがたいスパイスであったが、自分でインド料理を作るようになってからは、クミンの香りは「クミン」として、ワキガとは完全に区別して認識できるようになった。

インド料理を自分で作ったり、インド料理漬けの生活をしない限り、外国人にとってクミン=ワキガというイメージを変えることは難しいのではないかと思う。

インドのスーパーのスパイス売り場を見れば、いかにクミンがインド人の台所になくてはならないものかがわかる。ターメリックやパクチー、レッドチリパウダーと並んでクミンの存在感は大

インドではクミンが入ったジュースやソーダも売られているほどで、クミンはインドの国民的スパイスのひとつだ。

インドのスーパーに陳列されているスパイス
ムンバイのスーパーのスパイス売り場にて。クミンは大袋でも小袋でも売られている。


インドで売られているジーラ(クミン)ソーダ
インドで売られているジーラ(クミン)ジュース

ちなみに、商品にかかれている「Jeera(ジーラ)」とはヒンディー語でクミンを指す。


わたしはクミンの香りをクミンと認識できるのでおいしいと思うが、クミンの香りを「ワキガ」として認識する外国人たちは「インド人の汗の味がする」と言う。めちゃくちゃまずそうである。

では逆に、この反対、ワキガのにおいを「クミンの香り」と認識することはできるのか?

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Noooooooo!

そんなことできるわけがない。クミンはクミンで、ワキガはワキガだ。別のにおいだ。

ところが、ウィキペディアのワキガページで、とんでもない記述を発見した。

その臭い自体は人やその時の環境などによって違いがあるため一概には表現できないが、ゴボウの臭い、ネギの臭い、鉛筆の臭い、酢の臭い、クミンの臭い[1]、納豆の臭い、古びた洗濯ばさみの臭い、ドリアンの臭いに喩えられることが多い。

[1] ^ このため、料理にクミンを多用する文化圏では違和感を覚えない

腋臭症(Wikipedia)

クミンを多用する文化圏では、ワキガのにおいがクミンに似ているので、ワキガのにおいに違和感を覚えないという。

先ほど述べたとおり、クミンはインドの国民的スパイスであり、インドはゴリゴリのクミンを多用する文化圏である。

同僚Aはひどめのワキガ持ちであるが、ほかの同僚たちは「クミンの香り」と認識しているのであろうか。

仮に、自分がワキガでも、

「私なら自分がクミンの匂いだったらいいなと思う。その店主も自分がクミンの匂いだったらいいなと思ってるよ」友人はそう付け加えた。

「君はカレーの匂いがする」その一言で、バーをクビになった

という意見もあるので、「自分からクミンのにおいがする!いいにおい!」なんて思ったりするのであろうか。

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う~ん、まじ勘弁。

クミンがワキガを助長

もともとワキガのインド人がクミンを大量摂取するとどうなるのか。

自分でインド料理を作ってみて思うことなのだが、クミンを使わない料理は存在するのか?というくらい、インドにおいて、クミンはどんなレシピにも幅広く使われている

インド人はクミンが含まれたスパイスのきいた食事を1日3食 or More × 365日とっている。つまり、99%以上のインド人はクミンを大量摂取していると考えてよいだろう。

クミンが含まれるスパイシーな食事でじんわりと汗をかく ⇒ワキガ臭発生

血液に取り込まれたクミンが体臭として放たれる ⇒クミン臭(≒ワキガ臭)発生

の繰り返しである。ワキガ臭無限ループだ。

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相当厳しいね。

インド人のにおいの構成要素

くさい汗ワキガクミンのワキガ臭

玉ねぎとにんにく

インド人の台所にいつでもある野菜といえば「玉ねぎ」と「にんにく」だ。これらなしにインド料理を作ることはできない。

インドで一般的に使われる玉ねぎは、日本でよく見かける黄玉ねぎではなく紫色をした赤玉ねぎだ。

赤玉ねぎ

おそるべし生玉ねぎ

赤玉ねぎは黄玉ねぎと比較して辛味が少ないので、生で食べてもパクパクいけてしまう。生赤玉ねぎにニンブ(小さなライムのような果物)の果汁をしぼって食べるとすっきりさわやかでおいしく、スパイスでファイヤーしたお口をリセットしてくれる。

インド料理屋さんに行くと付け合せとして、1cm幅にスライスされた生の赤玉ねぎがよく出されるが、生玉ねぎをたくさん食べたあとの口臭はまじでやばい

この口臭の原因は「アリシン(硫化アリル)」という硫黄を含む成分で、玉ねぎを包丁で切ると涙がでるのはこの成分が作用しているため。玉ねぎのツーンとした辛味のもととなっている。

アリシンは酸素に触れると酸化して臭いを発生させるのだが、それが口の中に残って強い口臭を引き起こす。胃で消化された後に血液中に取り込まれ、肺を通じて臭いが排出され強い口臭となる。さらに、汗と一緒に排出されることで体臭にもなるという。

おそるべし生玉ねぎ。

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口臭も体臭もたまねぎのにおいがするだなんて、つらすぎる。

おそるべきアリシン

アリシンは玉ねぎだけでなく、にんにくにも含まれている。にんにくなんて、体臭につながる食べ物の代表例みたいなもんだ。

傷がない状態の玉ねぎやにんにくはにおいがしないのだが、アリシンは酸素に触れると臭いを発生させるので、細かく切ったりすりつぶしたりすればするほど、強い臭いを発生させる。また、アリシンから生み出された臭い成分は油に溶けやすい成分をもっているようだ。

(参考にしたページ:ニンニクを化学する


アリシンを摂取してから体臭となるまで16時間、そしてその体臭が完全に取れるまで2週間ほどかかるそう。

おそるべし玉ねぎ、おそるべしにんにく、おそるべしアリシン。

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インド料理は、玉ねぎもにんにくもみじん切りが基本で、油もたくさん使うから、体臭祭りだね。

インド人のにおいの構成要素

くさい汗ワキガクミンのワキガ臭たまねぎ・にんにく臭

外国人の潜在意識

人間の脳は、すでに持っているイメージを優先してものごとを考えてしまうようにできている。

例えば、真っ赤なカレーを見たら、実際に辛いかどうかは別として「辛そう!」と思うし、うんちを見たら、実際にくさいかどうかは別として「臭そう!」と思う。

私たちは納豆をおいしいと知っているので、納豆から放たれるにおいは「おいしいにおい」に分類されるが、納豆をしらない外国人からすれば「何日も履いた靴下のようなにおい」と表現されてもおかしくないほど、納豆だって強烈なにおいを放っている。

こん感じで、きっと私たちは「インド人の体臭はくさい」という潜在意識があるため、実際にくさいかどうかは別として、くさいと思ってしまうのではないだろうか。

インド人のにおいの構成要素

くさい汗ワキガクミンのワキガ臭たまねぎ・にんにく臭私たちの潜在意識

インド人は「いいにおい」が大好き

ここまで、何がインド人独時のにおいの構成要素について見てきて、くさいだの、あーだこーだ書いてしまったが、インド人は「香り」が好きだ。「いいにおい」がするものが大好きなのだ。

例えば、有名なガンジーさん(インド独立の立役者)は「ガーンディー」と呼ばれる香料や香油、香辛料や食品雑貨を取り扱う商人カースト出身。香りを扱う商売がカースト名として存在するように、インド社会において古くから香りは重要なものとして扱われてきた。

お店では、お部屋にまき散らすタイプのスプレーが何種類も売っている。さきほどのオフィスボーイのお話(↑戻る)でも登場したにおいがきつめのスプレーだ。インドに来たばかりのころ、トイレ用スプレーなのかと思っていたが、家中どこでも使うものらしい。

インドのルームフレッシュスプレー
ローズ、ラベンダー、サンダルウッド、石鹸の香りあたりが人気。


また、お家の中でなく、自分自身も「いいにおい」をまといたい人が多いため、数多くのデオドラントスプレーが売られている。

インドで売られているデオドラントスプレー
デオドラントスプレーの種類はたくさん。安いものは100ルピー代からあり、庶民にも手が届きやすいことから低所得層も愛用している。

インドではデオドラント(制汗剤)市場が急成長

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(出典: India Perfumes & Deodorants Market , India Perfumes Market , India Deodorants Market size - TechSci Research

上の表は2017年に作成されたレポートより抜粋したものので、香水とデオドラント商品の市場規模について述べているものであるが、2017年時点で市場規模7億9000万ドル(約850億円)で、2024年には20億4000万ドル(約2000億円)を見込むとのこと。

表のオレンジ部分デオドラント商品で、青色部分香水デオドラント市場の成長が一目でわかる。

「イヤなにおい」に「いいにおい」をかぶせる文化

においを気にしている人が多いなら、無臭の人が多いのではないかと一瞬思ってしまうが、、、注意しなくてはいけない点は、、、インド人はにおいを消すのではなく、「におい」に「におい」をかぶせる

これはインドに限った話ではなく、新興国あるあるなのではないかと思うが、「イヤなにおい」を撃退するのではなく、「イヤなにおい」に「いいにおい」をかぶせてしまう

この「いいにおい」は、イヤなにおいを隠すために、結構きつめの「主張が激しいにおい」が多いように感じる。商品価格が安価であればあるほど、「わたし『いいにおい』つけてますよ~!」とアピールするかのような強烈においになりがちな傾向があるように思う。

「いいにおい」単体なら多少主張が激しくてもいいのかもしれない。また、「イヤなにおい」がそれほど強烈でない場合はうまく作用するのかもしれない。

だが、「イヤなにおい」がとても強烈で「いいにおい」と「イヤなにおい」が完全にぶつかってしまったとき、独特なにおいが完成するのではないだろうか。

インド人のにおいの構成要素

汗臭いワキガクミンのワキガ臭たまねぎ・にんにく臭私たちの潜在意識きつめのデオドラントスプレーのにおい

「無臭」や「いいにおい」の人ももちろんいる

もちろん、無臭の人もいる。低所得層で日常的にそれなりに汗をかいてインド料理まみれの生活をしている人でも、におわない人は全くにおわないのだ。

また、いいにおい(※4)がする人もいる。

4:先ほどのデオドラントとは別の、日本人が「いいにおい」と感じるにおいです。

こういう人は日常的に汗をあまりかかない生活をしている富裕層に多くみられるように感じるが、彼らからはほんのりといいにおいがするのだ。彼らが通った後の空気もいいにおいだ。つけている香水が鼻にツーンとこない心地のよいものだからであろう。富裕層に属する人たちは「インドスタンダードに沿っていない人」が比較的多いが、においに対する感覚もインターナショナルだ。

どうやって「におい」と向き合うか

短時間の場合

1時間未満の短時間であれば、我慢すべきだ。

本人はもちろん、周りのインド人もその独特なにおいに慣れているため、自分だけがそのにおいに反応している可能性がきわめて高い。完全アウェーの状態である。

場の雰囲気を乱さぬよう、我慢するのが賢明な判断だ。

長時間の場合

1時間以上継続してハードなにおいを嗅ぎ続けると、体調を崩す可能性がでてくる。

実際に、冒頭に書いたとおり、私は同僚Aの強烈なスメルにより頭痛を引き起こすこともある。身近に強烈な方がいる場合、本当に深刻な問題である。

マスクの着用

いちばん手っ取り早い解決策がマスクの着用だ。1枚で足りなければ2枚、2枚で足りなければ3枚着用すれば、基本的には大丈夫。

海外あるあるだが、マスクを着用している=「リアルに深刻な病気を患っている」と思われる可能性があるので、「エアコンが強くてちょっと喉がやられちゃって…」と言い訳すれば、誰も傷つけずに済む

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わたしは100枚入りのものを愛用。安いものは1枚あたり10円以下なので、低コストで自分自身を守れる!

スース―するにおいで対抗

鼻の下に落ち着く香りがするものを塗るのも結構効果があったりする。メンソール系のスース―するにおいのものが使いやすい。この状態でマスクを着用すると効果は抜群だ。

リップを使用するのが手軽でいいと思う。

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スースーしたにおいでリラックスもできて一石二鳥!(?)

お土産として日本のデオドラント剤をプレゼント

インドでは、外国からの輸入商品は非常に高額であり、庶民には手の届かない高級品だ。

「じゃじゃ~ん!日本からのお土産です!これ、日本でハヤってるんです!これからの季節暑くなるし、役に立つと思いますよ!」と言えば不信感も抱かれず、外国のモノをもらえて大喜びしてくれるだろう。

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デオナチュレみたいなデオドラント剤はインドにないのだ。

さいごに

インド人の独特のにおいは様々な構成要素から複雑に成り立っているということがわかった。

インド人のにおいの構成要素

汗臭い + ②ワキガ + ③クミンのワキガ臭 + ④たまねぎ・にんにく臭 + ⑤私たちの潜在意識 + ⑥きつめのデオドラントスプレーのにおい

たぶん、同僚Aは全部にあてはまるのだと思う。でなければ、あんなにおいを放てるわけがn(ry・・

実は、私もほぼ毎日インド料理を食べているため、独特のにおいを放っているのではないかと心配している。

同僚Aが放つ独特の香りにまいっているということは、自分からはまだそのにおいが放たれていないという証しだと信じたい。

これからは同僚Aの香りをインディケーターとしながら、自分のにおいについてもしっかりと向かい合い、無臭人間でありつづけたい。

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