ナマステ、インド在住のKome(@chankomeppy)です。
インド料理は圧力鍋を使うものが多い。
だが、わたしは「インドの圧力鍋恐怖症」である。というのも、3年前にインドの圧力鍋の使い方を誤り、全治2週間のやけどを負ったからだ。
よって、圧力鍋を使わない料理しか作る気が起きない。しかしトロっとした系のインド料理はだいたい圧力鍋を使っているので、なかなか手を出せない。
という話をインド人の同僚にしたところ、「ムング・ダールなら圧力鍋を使わなくても作れるよ」と教えてもらった。
ど~せ水に一晩つけておかなきゃいけないんでしょ?私は面倒くさがり屋のせっかちだから、一晩も待っていられないよ。
ムング・ダールは小さな豆だから浸さなくてもつくれるわよ!
おお!それは是非とも作ってみなければ!
ということで、作ってみることにした。次回への課題も発見できたので、記録に残すついでにまとめておく。
▼目次はこちら (クリックして表示)
ムングって何?ダールって何?
ムングとは
ムング(Moong)とは、下の画像のような小さな豆。日本語では
生だと上の画像のように緑色だが、インドでは下の画像のように乾燥した状態で売られており、インドの家庭料理に欠かせない豆の一つである。
ダールとは
ダール(Dal)とは小さな豆、または豆をぐつぐつと煮込んだ料理の総称。お米やチャパティー(ロティ)と一緒に食べる。
サラサラのスープのようなものからトロトロしたものまで、種類はさまざま。
スパイスが使われているため海外ではダールカレー、豆カレーと呼ばれたりもするが、その表現は実はオカシイんじゃないかって個人的には思っている。インド料理になんでも「カレー」とつけるのはやめた方がいいんじゃないかね?
もっと詳しく!
【雑学】インドにカレーという食べ物は存在しない ~カレーの歴史~
と謎の自論を展開。
材料
2人分の材料です。
- ムング豆 …1/2カップ(120ml)
- 玉ねぎ中 …1玉
- トマト中 …1玉
- ニンニク …5片くらい
- グリーンチリ …1本
- ギー(または普通の油) …大さじ1程度
- クミン …少々
- マスタードシード …少々
- ジンジャー(生姜)ペースト …少々
- ターメリック …少々
- レッドチリパウダー …お好みで
- ガラムマサラ …お好みで
- 塩 …少々
- 水(蒸す用) …大量
▼今回使用した野菜はこちら
グリーンチリは濃い緑色のものはとても辛いから、激辛が好きな人以外は色が薄い方ものを選んだほうがが良い。以下の画像だと、左側は激辛だよ。
▼今回使用したスパイスはこちら
ジンジャーペーストは撮り忘れた。しかも、クミンほとんど見えないやん・・・
作り方
作るのにかかった時間は約1時間です。
①豆を洗う
①-1:
ムング豆はこんな感じです。
①-2:
お米をとぐ要領で洗います。
①-3:
5回くらいすすいだらこんなに透明になりました!
②豆を茹でて野菜を切る
②-1:
豆が隠れるくらい水を入れてみます。
②-2:
ぐつぐつぐつ・・・しばらく放置します。
②-3:
豆を茹でている間に野菜を切ります。グリーンチリ以外はみじん切り。
チリは小さく切れば切るほど辛くなるので、太目に切った方がよいと思います。
②-4:
こんな感じになりました。ぱっさぱさ!不安!
③調味料と野菜を加えて茹で炒める
③-1:
ギー(※1)を大きめのスプーン1くらい。目分量ですいません。インド在住者以外はお家にギーがある人は少ないと思うので、お家にあるサラダ油とかでも全然問題ありません。わたしはギーが好きですが。
③-2:
次にクミンシードをティースプーン1/2程度加えます。
③-3:
マスタードシードを投入。あのマスタードの種です。日本であまり一般的でないものばかり投入してすいません。
③-4:
つづいて、ジンジャーペーストを。本当は生の生姜をすりつぶしたものを使用するのがよいのですが、面倒なのでペーストを使っちゃいます。
③-5:
大き目に切ったグリーンチリを投入。
③-6:
みじん切りにしたニンニクを投入し、③-1~6までの調味料と野菜が全体にいきわたるように混ぜ合わせます。
③-7:
スパイスのいい香りがしてきたら、みじん切りにした玉ねぎを投入。
③-8:
やばい、ぱさぱさ感が増している!
③-9:
危機感を覚えたので、お水(常温)を加えました。
③-10:
玉ねぎが透明になってきたら、みじん切りにしたトマトを投入。
③-11:
インド料理には欠かせないターメリックを投入。ティースプーン1/3くらい。
③-12:
レッドチリパウダーはお好みで。ちょっとアクセントが欲しいくらいの人は、画像くらいの量でOK。辛いのが好きな方はたくさん入れてください!
③-13:
塩まぶしま~す!
③-14:
ガラムマサラも入れちゃえ~~!
③-15:
パサパサで本当にダールのようにトロトロになるのか不安は消えないですが、また少しお水(常温)を追加してもうちょっと茹でてみます。蓋をして5分ほど放置します。
④水をひたすら追加し続ける
④-1:
う~ん、モッサリしすぎていますね~。
④-2:
お水(常温)追加投入!
④-3:
豆をつぶしたりしながら様子を見ます。
④-4:
さきほどよりもトロトロになってきました!
④-5:
とは言え、まだモッサリしているので、またお水(常温)を追加します。
④-6:
葉っぱを入れるのをすっかり忘れていました。今更ベイリーフ(テジパッタ)を加えます。今更感が半端ないです。なくても大丈夫な気もしますが、葉っぱが入っていたほうがムング・ダール感が出るので。
④-7:
疲れてしまったので、この辺でやめておきます。最初に比べれば少しはマシになったかな?
⑤完成
盛り付けると、それっぽくなった。
トロみがあるダールはチャパティー(インドの薄焼きパン)と一緒に食べるのが一番なのだが、あいにく食パンでございます。
▼トロみというか、やっぱりまだモッサリしてる・・・
モッサリしてはいるが、味付けは私好みなので、まぁ上手くできたってことでイイかな・・・。
モッサリはしてるけど・・・
たとえモッサリしたダールでも、ステンレス製のお皿でインド感を演出。雰囲気は大事である。
改善すべき点と課題
- インド人の同僚に「水に浸しておかなくてもよい」と言われたが、せめて最低でも1時間くらいはつけておくべきだった。
- 最初にしっかりと茹でておくべきだった(↑Check)
- お水をもっと加えるべきであった
次回はもっと上手につくれるはず!
必要なスパイスまとめ
ムング・ダールを作るのに必要なスパイスは日本のスパイス屋さんで購入できるよ。
ターメリックパウダー
インド料理をたくさん作る方は、業務用(1kg・500g)がおすすめ。たまにしかインド料理を作らない方は100gで十分。
クミンシード
パウダータイプも売っているが、クミンシードの方がスパイスのアロマを楽しむことができる。乾燥しているので腐ることもないし、長期間保存が可能。
レッドチリパウダー
ほかのスパイスとブレンドされていないものを購入するように!激辛好きは何にいれてもいいかも◎
マスタードシード
地味だけど、この粒々がないとダールではないのだ!
ガラムマサラ
「インド料理をつくる」と言えば、真っ先に思い浮かべるのがガラムマサラではないだろうか。カレールーを使ってカレーを作るときにも隠し味でいれるとコクがでておいしいよ◎
さいごに
今回はモッサリしてしまったが、それはそれで濃厚で美味しかったのでアリ。
私でも美味しく作れたのでムング・ダールは簡単にできるということが証明された。ぜひ作ってみてください!